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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
この1週間に伝わったニュースの中から栗村が選んだ話題を一言コメント付きでご紹介する「しゅ〜くり〜む ら(CCR)ウィークリーニュース 2/21号」。
本場欧州や温暖な中東地域を中心に多くのレースが開幕され、各チームのエース級の選手たちも続々シーズンインしております。
今回は、各レースのリザルトを簡潔にチェックしつつ、有力選手たちのコンディションなどをご紹介していきたいと思います。
◯Tour of Oman(UCI-2.Pro)2/10〜2/15 オマーン
Stage 1:GAVIRIA Fernando
Stage 2:CAVENDISH Mark
Stage 3:CHARMIG Anthon
Stage 4:MASNADA Fausto
Stage 5:HIRT Jan
Stage 6:GAVIRIA Fernando
個人総合時間
1位 HIRT Jan/Intermarché
2位 MASNADA Fausto/Quick
3位 COSTA Rui/UAE
トップスプリンターとしてはカヴィリアとカヴェンディッシュが出場しそれぞれ今シーズン最初の勝利を挙げています。一方、総合勢はグランツールで表彰台を狙う様な選手は参加しておらず、ベテランのヒルトが昨年からの好調を維持して実に6年ぶりとなる勝利を飾りました。アンテルマルシェは中堅選手やベテラン選手で結果を出すことに成功していますね。
◯Clasica de Almeria(UCI-1.Pro)2/13 スペイン
1位 KRISTOFF Alexander/Intermarché
2位 BOUHANNI Nacer/Arkéa
3位 NIZZOLO Giacomo/Israel
今季アンテルマルシェへ移籍したクリストフが早くもシーズン1勝目を飾っています。また、日本の中根英登選手も前日のワンデーレースでシーズンインしており、この日もチームメイトのファンデンベルフのために仕事をして国際映像に映し出される走りをみせました。
◯Volta ao Algarve(UCI-2.Pro)2/16〜20 ポルトガル
Stage 1:JAKOBSEN Fabio
Stage 2:GAUDU David
Stage 3:JAKOBSEN Fabio
Stage 4:EVENEPOEL Remco
Stage 5:HIGUITA Sergio
個人総合時間
1位 EVENEPOEL Remco/Quick-Step
2位 MCNULTY Brandon/UAE
3位 MARTÍNEZ Daniel/INEOS
過去多くのグランツールレーサーたちが総合優勝を飾ってきた伝統のレース。今年のレースの主役はヤコブセンとエヴェネプールのクイックステップコンビでした。大怪我からのカムバックを果たしたヤコブセンはすっかり本来の強さを取り戻した感があります。そしてエヴェネプールは第4ステージの個人TT(32km)で欧州王者のキュングになんと58秒もの大差をつける異次元の走りをみせて総合優勝を手中に収めました。今のところエヴェネプールの弱点はグラベルと激坂と高難易度コースいったところでしょうか。それとメルクスさんも...。あとマクナルティが今シーズン調子が良いですね。
◯Ruta del Sol(UCI-2.Pro)2/16〜20 スペイン
Stage 1: HERREGODTS Rune
Stage 2: COVI Alessandro
Stage 3: SHEFFIELD Magnus
Stage 4: POELS Wout
Stage 5: KÄMNA Lennard
個人総合時間
1位 POELS Wout/Bahrain
2位 RODRÍGUEZ Cristián/TotalEnergies
3位 LÓPEZ Miguel Ángel/Astana
平坦ステージなしのため見事なまでにスプリンターが出場していないレースとなった「太陽への道」ルータ・デル・ソル。総合優勝を飾ったのは実に3年ぶりの勝利となったオランダ人クライマーのワウト・プールスでした(バーレーンへの移籍後初勝利)。そのほか、MAロペス(総合3位)、Sイェーツ(総合5位)、Jヘイグ(総合6位)、Bオコーナー(総合7位)など、グランツールでエースを担当する各選手たちが順調にシーズンインを果たしています。
以下、その他のUCIヨーロッパツアー主要1クラスのレースです。
◯Vuelta a Murcia(UCI-1.1)2/12 スペイン
1位 COVI Alessandro/UAE
2位 TRENTIN Matteo/UAE
3位 LOUVEL Matis/Arkéa
◯Clásica Jaén Paraiso Interior(UCI-1.1)2/14 スペイン
1位 LUTSENKO Alexey/Astana
2位 WELLENS Tim/Lotto
3位 VLIEGEN Loïc/Intermarché
※スペイン版ストラーデビアンケ(初開催)
◯Tour du Haut Var(UCI-2.1)2/18〜20 フランス
個人総合時間
1位 QUINTANA Nairo/Arkéa
2位 WELLENS Tim/Lotto
3位 MARTIN Guillaume/Cofidis
キンタナ村長の状態が良く早くもステージレース総合2勝目を飾っています。