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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
この1週間に伝わったニュースの中から栗村が選んだ話題を一言コメント付きでご紹介する「しゅ〜くり〜む ら(CCR)ウィークリーニュース 1/24号」をお届けいたします!
◯ロビー・マキュアン氏がSBSテレビのロードレース中継から外れる
ツール・ド・フランスでマイヨヴェールを3度獲得したレジェンドスプリンターのRマキュアン氏(49歳)がSBSテレビのサイクルロードレース中継の解説者から外れてしまったとのことです。
→CCRコメント
「2012年に現役を引退したあと6年間に亘りテレビ解説者を務めた"会長"ことマキュアン氏がサイクルロードレース中継から外れたというニュース。世代交代の波がこんなところまできています。会長曰く"私はレース解説の仕事が好きでした。そしていまとても失望しています!"とのこと。会長の報告ツイートに対して視聴者や選手などが失望の声があがっています。他人ごとではないのでがんばります(大汗」
◯タデイ・ポガチャルがツールの石畳ステージ対策としてドワーズ・ドール・フラーンデレンにも出場
すでにロンド・ファン・フラーンデレンへの出場を表明しているTポガチャル(23歳)が3月30日開催のドワーズ・ドール・フラーンデレンにも出場することを明らかにしました。共に今年のツール・ド・フランス第5ステージに登場する石畳ステージ対策となります。
→CCRコメント
「ツール3連覇を狙うポガチャルが石畳ステージ対策に力を入れていますね。そういえばオフにも地元のシクロクロスレースに出場して優勝を飾っていました。ポガチャルは元々シクロクスやMTBレースなどの経験があるのでパヴェステージも苦手ではないはずです。ニバリのパリ〜ルーベデビューと合わせて今年は例年以上に"石畳"に注目が集まります」
◯19歳のフアン・アユソがポガチャルからわずか14秒遅れ
今季からUAEチームエミレーツでフルシーズンを戦うスペインのJアユソ(19歳)が、チームキャンプの中でエースポガチャルと上りで競い合い、僅か14秒遅れで頂上に辿り着いたとのことです。
→CCRコメント
「将来を期待されるアユソが早くも大器の片鱗をみせています。5時間半のトレーニングライドのあとに上ったColl deRates(9.7km)で、ポガチャル(66kg)はパワーウエイトレシオ5.9倍を記録して強さをみせたものの、19歳のアユソ(65kg)も遜色ないタイムで山頂に到達したとのことです。まああくまで練習の中での記録なのでこれで"将来のチャンピオン確定"ということにはなりませんが、それでも今季注目の若手であることは間違いありません。アユソの今季デビュー戦は2月2日開幕のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの予定となっています」
◯欧州ロードレースが開幕
1月下旬となりスペイン南部でUCIヨーロッパツアーが開幕しています。4日連続でワンデーレースが開催される伝統の「チャレンジマヨルカ」シリーズも今週開幕となります。
1/23 Clàssica Comunitat Valenciana 1969(UCI-1.2)
1/26 Trofeo Calvia(UCI-1.1/チャレンジマヨルカ)
1/27 Trofeo Alcudia(UCI-1.1/チャレンジマヨルカ)
1/28 Trofeo Serra de Tramuntana(UCI-1.1/チャレンジマヨルカ)
1/29 Trofeo Pollença(UCI-1.1/チャレンジマヨルカ)
1/30 Grand Prix Cycliste de Marseille La Marseillaise(UCI-1.1/フランス開幕戦)
1/30 Trofeo Playa de Palma(UCI-1.1)
→CCRコメント
「温暖なスペイン南部でキャンプ中の選手たちが、レースに出場しながら脚をつくっていくためのワンデーレースが開催されています。野球でいうと"オープン戦"のイメージですが、UCIの公式レースでもあるので勝てば立派な1勝になります」
◯今週末にシクロクロス世界選手権が開催
いよいよ今週末に注目のシクロクロス世界選手権がアメリカ・アーカンソー州のフェイエットビルで開催されます。現在の男子エリートの優勝予想オッズは以下の様になっています。
Thomas Pidcock(WCランキング11位)
Eli Iserbyt(WCランキング1位)
Toon Aerts(WCランキング3位)
Michael Vanthourenhout(WCランキング2位)
Lars Van Der Haar(WCランキング5位)
Quinten Herman(WCランキング4位)
→CCRコメント
「前々回お伝えした様に"CX2強"のマチュー('15,'19,'20,'21世界チャンピオン)とワウト('16,'17,'18世界チャンピオン)が出場しないため混沌とした状況の中で開催される今年のシクロクロス世界選手権。実にここ7年間はマチューとワウト以外勝っていなかったわけで専業シクロクロッサー達にとっては千載一遇のチャンスになります。だがしかし、そこに現れるのは昨年4位の新星ピドコック(22歳)になります。アルカンシェルを獲得するのは果たして誰?」