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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
この1週間に伝わったニュースの中から栗村が選んだ話題を一言コメント付きでご紹介する「しゅ〜くり〜む ら(CCR)ウィークリーニュース」をお届けいたします!
◯ディラン・フルーネウェーヘンがツール・ド・フランスでのステージ優勝を目指す
2016年のワールドチームデビュー以来ずっと所属してきたユンボからバイクエクスチェンジに電撃移籍を決めたDフルーネウェーヘン(28歳)が、「私はツールが大好きで今年このレースに復帰できることをとても嬉しく思っています」と語りました。
→CCRコメント
「2017年、2018年、2019年とツールで計4回ステージ優勝を飾っているDフルーネウェーヘンが、3年ぶりのツール出場に意欲を燃やしています。この2年間は出場停止処分や彼に対する誹謗中傷などいろいろとありましたが、今年のツールではMマシューズやRメズゲッツとのコンビネーションに注目です!」
◯マルク・ヒルシは股関節の手術でシーズン開始が遅れる
Mヒルシ(23歳)は股関節の手術の影響で少なくとも3月まではレースに出場しない模様です。尚、昨年も同様の問題で3月下旬のボルタ・ア・カタルーニャまでシーズン開始を遅らせていました。
→CCRコメント
「Mヒルシの股関節問題は3年前から続いているとのことで、今回の手術で完治するのか気になるところです。4週間ほど前に股関節内にスペースをつくるための骨を削る手術を行なった様ですが、23歳という年齢を考えると慎重に治療して欲しいですね。一方、1億円越えの年俸をもらっている選手でもあるのでプレッシャーもそれなりにあるでしょう。代理人のカンチェラーラも少し頭を抱えているかもしれません」
◯ローハン・デニスがユンボへの移籍の理由を語る
今シーズンイネオスのライバルチームであるユンボへ移籍したRデニス(31歳)が移籍の理由について語っています。「ユンボは本当にうまくやっている。イネオスに所属しているとき彼らがユンボのシステムを真似ていることに気付いた。なら進んでいる方のチームを選ぶのが合理的でしょ」
→CCRコメント
「先日、自身4度目となるオーストラリアTTチャンピオンのタイトルを獲得したRデニスが興味深いコメントを残しましたね。イメージ的にはイネオスがプロトンの最先端だと思っていましたが、Rデニスの目にはそう映らなかった様です。現在のプロレース界というのはほんの数%のアドバンテージを獲得するために多くのリソースを投入し続けており、ライバルチームのやり方を模範することも重要な要素なのだと思います」
◯クリス・フルームがワールドチーム間の戦力均衡について語る
ツール・ド・フランスで4度の総合優勝を誇るCフルーム(36歳)が近年の戦力バランスについて語りました。「長らくチームスカイ(イネオス)がプロレース界のベンチマークになっていましたが、過去数年間でいくつかのチームが追いついてきた。現在は、グランツールに於いてレース全体をコントロールできるハイレベルのチームが2〜3つあり、より平等なレースになっています」
→CCRコメント
「Rデニスのコメントとは若干異なる内容ですが、イネオス一強ではないという意味では意見が一致しています。"2〜3つ"というのは、ユンボ、UAE、バーレーンあたりを指している感じでしょうか。そのCフルームですが、少し膝の調子が芳しくなかった様ですが、すでにトレーニングを再開している模様です」
◯マチュー・ファンデルプールが今度は膝の手術
Mファンデルプール(26歳)が背中の痛みの治療中に軽度の膝の手術を受けたとのことです。
→CCRコメント
「ヘッドラインを見たとき"えっ今度は膝?"と心配になってしまいましたが、どうやら瘢痕組織を切除する簡単な出術だった様で安心いたしました。それにしても最近はネガティブなニュースが続いているマチューが少し心配です...」
◯ヴィンチェンツォ・ニバリがすべてのモニュメントに出場
37歳のVニバリが今シーズン全モニュメントとジロ・デ・イタリア&ツール・ド・フランスに出場するスケジュールを発表しました。
→CCRコメント
「ベテランのVニバリがパリ〜ルーベデビューとなりそうです!2014年のツール・ド・フランスでは石畳区間で素晴らしい走りをみせていたので密かに楽しみだったりします。効率化が進むプロのレース界でこういうハードなスケジュールを組んでくるのはさすがニバリらしいですね」