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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
本日、関東地方は全般的に雨模様となっています。
そして、日曜日の「パリ〜ルーベ」もバッチリ雨予報となっています。前回の「雨ルーベ」は2002年だったので、実に19年半ぶりの「どろんこレース」となりそうな状況です!
ということで、今回は若干唐突ではありますが、「雨の中のロードバイク」と題しまして、雨天時にロードバイクに乗るメリット・デメリット、そしてコツなどを簡単に書いてみたいと思います。
◯雨の中ロードバイクに乗るメリット(そんなものあるのか?)
・真夏であれば涼しくて走りやすい
・サイクリングロードなどは比較的空いている
・パリ〜ルーベごっこができる(中学生の時にやってました...)
◯雨の中ロードバイクに乗るデメリット
・自転車が汚れる(消耗する)
・ウェア類が汚れる(消耗する)
・路面が滑りやすく転倒リスクが高まる
・パンクリスクが高まる
・視界が悪くなるので事故リスクが高まる
・体が冷えるので体調を崩しやすい
・その他
◯雨の中ロードバイクに乗る際のコツ
・白いウェアなどは一発で終了となるのでなるべく黒いウェア類を着用する
・発汗性の良い高機能レインウェアを用意する
・ウェアの擦れやすい箇所にワセリンなどを塗っておく
・曇りにくいクリアレンズのサングラスを用意する
・バイクキャップのツバを前向きにして下ろす
・ロードバイク用の泥除けを装着する(フルカバータイプは効果絶大)
・タイヤの空気圧を少し下げる
・走行前に粘度高めのチェーンオイルを差しておく
・デイライトで視認性を高める
・帰宅後すぐに自転車を洗車する(水圧高めのホースなどで砂利を落とすだけでも良い)
・洗車後すぐに乾拭きして注油
・ウェア類を脱ぐ前に水圧高めのホースなどで全身の砂利を落とす(ヘルメット、サングラス、シューズも脱がずにそのまま水洗い)
・暖かいシャワーなどでカラダを温める
・純粋ハチミツで喉の粘膜を潤す
「汚れる」「冷える」「消耗する」の三大デメリットとどう向き合っていくかを考えることが重要だと思います。
一般の方であれば、ハッキリ言って乗らなくて良いなら乗らない方が良いです。
もし、雨が多い地域や、どうしても乗らなくてはならない環境なのであれば「雨用セット(専用バイクやウェアなど)」を1セット用意した方が効率的かと思います。
オススメは、フルカバータイプの泥除けを装着したグラベルロードを1台購入する形です。冬はシクロクロスのレースにも出場できますし、汎用性バッチリです!
経済的にも、高価なロードバイクやウェアを雨天走行で消耗させるよりも、リーズナブルな雨用セットを用意した方が結果的に安上がりかもしれません。