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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
前回のブログで、静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されている東京パラリンピックのロード種目に於いて、パラリンピック初出場となる杉浦佳子選手が、女子タイムトライアル(運動機能障害C1~3)で金メダルを獲得したことをお伝えいたしましたが、本日(9月3日)開催された女子ロードレース(運動機能障害C1~3)でも杉浦佳子選手が金メダルを獲得し、ロード種目2冠達成という偉業を成し遂げました!
本日(9月3日)をもって東京パラリンピック自転車競技の全日程がすべて終了しましたが、改めてこの困難な状況のなかで戦い続けた4名の日本代表選手と、すべてのスタッフの皆様に心から敬意と感謝の意を表します。
◯東京パラリンピックの日本代表選手
杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)
藤田征樹(藤建設)
藤井美穂(楽天ソシオビジネス)
川本翔大(大和産業)
一方、スペインで開催されている今年最後のグランツールとなる「第76回 ブエルタ・ア・エスパーニャ」では、クイーンステージに於いて日本のエース新城幸也選手が、序盤からメイン集団を先頭固定で力強く牽引する走りを複数回みせ、結果として、バーレーンのチーム総合首位キープと、チームメイトの総合4位(Jヘイグ)&8位(Gメーダー)に大きく貢献する形となっています。
◯残り140km〜115km:メイン集団を先頭固定で引き続ける
→高速で進む32名の先頭集団との差を5分差に留める
◯残り88km〜73km:1級山岳をこなして再びメイン集団を先頭固定で引き続ける
→強豪選手を含む先頭集団との差を4分台から3分台に縮める
合計40kmを先頭固定一本引き!(その上でこの過酷なステージを完走しています)
新城選手は、今年のジロ・デ・イタリアでのチームフェアプレー賞に続き、このブエルタ・ア・エスパーニャでもチーム総合優勝で表彰台に上がる可能性が高まっています。
世界を相手に戦う選手たちからたくさんの勇気をいただきました!