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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
昨夜の「ブエルタ・ア・エスパーニャ」でマイヨロホを獲得したアンテルマルシェのオドクリスティアン・エイキングは、ノルウェー出身の26歳の選手です。
2016年にFDJでプロデビューした選手で、ワールドツアーでの勝利はないものの、1週間弱のステージレースでは総合で上位に入ってくる中堅クライマーであり、エイキングがこのあとどこまでマイヨロホをキープできるかに注目しています。
一方、ここ数年エイキングと同国のノルウェーの若手選手の活躍が目立っています。
実は「U23版ツール・ド・フランス」と呼ばれている「ツール・ド・ラヴニール」で、直近2大会で総合優勝を飾っているのがノルウェー勢なのです。
2017年 エガン・ベルナル(コロンビア)
2018年 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2019年 トビアス・フォス(ノルウェー)
2020年 開催中止
2021年 トビアス ハラン・ヨハンネセン(ノルウェー/22歳になったばかり)
先日の当ブログでもご紹介した様に、「ツール・ド・ラブニール」で勝った選手というのは、その後、かなりの確率でトッププロ選手へと成長していきます。
ヨハンネセン選手は、今後ワールドツアーへの昇格を目指しているといわれているノルウェーのUCIプロチームであるUNO-Xの育成チームに所属しており、先日、トップチームと2024年までの長期契約を結びました。
また、このヨハンネセン選手は「双子選手」であり、兄のアンデルス ハラン・ヨハンネセン選手も今年のラブニールでステージ優勝を飾っており、弟のトビアスと共にUNO-Xと2024年までの契約を結んでいます。
更にこの二人は「マウンテンバイク」&「シクロクロス」のキャリアをバッグボーンに持っており、弟のトビアスは、MTB(XCO)ジュニア世界選手権で銅メダル、更にシクロクロスノルウェー選手権では2年連続チャンピオンとなっています。
オフロード系出身で、更に近年勢いがあるノルウェー勢、そして今後数年でワールドツアーに殴り込んで来そうなUNO-X所属ということで、注目度マックスな双子選手が登場してきました。
最後に、参考までに現在UCIワールドチームに所属しているノルウェー人選手を以下に挙げておきます。
◯ワールドチーム所属ノルウェー人選手
BOASSON HAGEN Edvald/TotalEnergies(WTではありませんが)
KRISTOFF Alexander/UAE
LAENGEN Vegard Stake/UAE
BYSTRØM Sven Erik/UAE
FOSS Tobias/Jumbo
EIKING Odd Christian/Intermarché
JANSEN Amund Grøndahl/BikeExchange
LEKNESSUND Andreas/DSM
HAGEN Carl Fredrik/Israel