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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
今年最後のグランツールとなる「ブエルタ・ア・エスパーニャ」が開幕しましたが、その裏では、UCIワールドツアーの「ツール・ド・ポローニュ(アルメイダが総合優勝)」や、UCIプロシリーズである「ツアー・オブ・デンマーク(エヴェネプールが総合優勝)」、更にUCIヨーロッパツアーの「ボルタ・ア・ポルトガル」など、各国を代表するナショナルステージレースが開催されており、レース結果のチェックが大忙しな毎日となっております。
そんな中で、忘れてはいけないあのレースが現在フランスで開催中です!
「U23版ツール・ド・フランス」といわれている「第57回ツール・ド・ラヴニール(2.Ncup)」が、8月13日〜8月22日の10日間の日程でフランス東部を中心に開催されています。
このレースは「ネイションズカップ(ジュニアやU23の選手を対象とした年間シリーズ戦)」の最終戦に位置づけられており、全員がナショナルチームからの参戦となっています(29チーム/174名出走)。
そして、ラヴニールは歴史的に若手の登竜門的位置づけの重要なレースとなっており、過去大会の総合優勝者及び各賞の獲得者は超豪華な顔ぶれとなっています。
1964 総合優勝 Felice Gimondi(ITA)
1969 総合優勝 Joop Zoetemelk(NED)
1981 総合優勝 Pascal Simon(FRA)
1982 総合優勝 Greg LeMond(USA)
1983 総合優勝 Olaf Ludwig(GDR)
1984 総合優勝 Charly Mottet(FRA)
1986 総合優勝 Miguel Indurain(ESP)
1987 総合優勝 Marc Madiot(FRA)/ポイント賞 Dimitri Konyshev(URS)
1988 総合優勝 Laurent Fignon(FRA)/ポイント賞 Laurent Jalabert(FRA)
1989 総合優勝 Pascal Lino(FRA)
1990 総合優勝 Johan Bruyneel(BEL)/ポイント賞 Laurent Jalabert(FRA)
1996 総合優勝 David Etxebarria(ESP)
1997 総合優勝 Laurent Roux(FRA)
1998 総合優勝 Christophe Rinero(FRA)/山岳賞 Joseba Beloki(ESP)
2001 総合優勝 Denis Menchov(RUS)
2002 総合優勝 Evgueni Petrov(RUS)
2003 総合優勝 Egoi Martínez(ESP)/ポイント賞 Philippe Gilbert(BEL)
2005 総合優勝 Lars Bak(DEN)
2007 総合優勝 Bauke Mollema(NED)
2008 総合優勝 Jan Bakelants(BEL)
2009 総合優勝 Romain Sicard(FRA)
2010 総合優勝 Nairo Quintana(COL)/山岳賞 Jarlinson Pantano(COL)/スプリント賞 John Degenkolb(GER)
2011 総合優勝 Esteban Chaves(COL)/ポイント賞 Romain Bardet(FRA)
2012 総合優勝 Warren Barguil(FRA)/山岳賞 Warren Barguil(FRA)/ポイント賞 Warren Barguil(FRA)
2013 総合優勝 Rubén Fernández(ESP)/ポイント賞 Julian Alaphilippe(FRA)
2014 総合優勝 Miguel Ángel López(COL)/ポイント賞 Miguel Ángel López(COL)
2015 総合優勝 SOLER Marc(ESP)
2016 総合優勝 GAUDU David(FRA)
2017 総合優勝 BERNAL Egan(COL)/ポイント賞 HALVORSEN Kristoffer(NOR)
2018 総合優勝 POGAČAR Tadej(SLO)
2019 総合優勝 FOSS Tobias(NOR)
2020 開催中止
後にトッププロとして活躍している選手たちの名前がずらっと並んでいますね。
ちなみに今大会のポスターは、向かって左から、Dゴデュ(2016総合優勝)、Tポガチャル(2018総合優勝)、Eベルナル(2017総合優勝)となっています。
そして、今大会には日本代表として以下の6名が参戦中です。
小出樹(京都産業大学)
蠣崎優仁(Vélo Sport Valletais)
平井光介(EQADS)
山田拓海(早稲田大学)
留目夕陽(中央大学)
川崎三織(EQADS)
残念ながら第1ステージの落車の影響で山田選手がすでにリタイアとなってしまいましたが、他の5名は世界トップクラスの若手選手を相手に10日間の厳しい戦いに挑戦中です。
J SPORTSの解説でもお馴染みの浅田監督がヤングジャパンを率いておりますので、我々としても是非注目したいレースであります。
レース結果はこちらでチェック