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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
今年の1月に「一定期間活動を休止する」という発表を行ったトム・デュムランが、6月6日に開幕する「ツール・ド・スイス」からレースに復帰することが発表されました。
この4ヶ月間、レース活動を休みながら今後のキャリアについて悩んでいたトム・デュムランですが、自転車選手としてのキャリヤをさらに数年間続けていくことを決めた模様です。
ここ数週間でプロの自転車選手として戦っていく意欲が戻ってきたとのことで、再びトップクラスを目指したいというモチベーションが一時の心の迷いを克服することになりそうです。
6月6日にフラウエンフェルトで開幕する8日間のステージレース「ツール・ド・スイス」でレース復帰するデュムランは、その後、オランダ選手権の「個人タイムトライアル(6月16日)」と「ロードレース(6月20日)」の両レースに出場する予定とのこと。そして、その後7月28日に開催予定の東京五輪個人タイムトライアルが目下最大の目標になる様です。
オランダ代表監督のムーレンハウト氏は、デュムランにゆっくりと考える時間を与え、そしてオランダに再び五輪のメダルをもたらす可能性を取り戻したことになります。また、デュムランのコンディション次第では、東京五輪個人ロードレースにも出場する可能性があるようです。
正直、デュムランはこのまま引退してしまうのかな?と感じていたので、この復帰ニュースを聞いてとても嬉しく感じました。
「トム・デュムラン キャリア」
◯21歳(2012年)プロデビュー、その後一貫して2019年まで現DSMに所属
◯22歳ツールデビュー、オランダロード選手権2位
◯23歳ドーフィネ個人TTプロ初勝利、世界戦個人TT3位
◯24歳ツール・ド・スイスTT2勝、ブエルタステージ2勝総合6位
◯25歳ツールステージ2勝、五輪TT銀メダル
◯26歳ジロステージ2勝総合優勝、世界戦個人TT1位
◯27歳ジロ総合2位、ツール総合2位
◯28歳ジロの落車で膝を痛めて手術を受ける、チームとの関係が悪化し移籍を決断
◯29歳ユンボに移籍、コロナや寄生虫感染の影響で一時引退を考える、その後ツール総合7位
◯30歳(2021年)1月に活動休止を発表