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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
世界5大クラシックレース「モニュメント」の一つであり「北の地獄」とよばれる過酷な石畳レースの「パリ〜ルーベ(フランス/4月11日開催予定)」が開催延期となりました。
本来の4月開催を2年連続で断念することになり、延期時期は現状2021年10月3日(日)が予定されています。
フランスでは変異した新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療体制の負荷もあがっており、昨日から3回目となるフランス全土での外出制限が開始されています。
今後、「パリ〜ルーベ」以外のレースへも影響が広がる可能性があり、まだまだ余談を許さない状況が続いています。
そんな中、ふと「パリ〜ルーベ」が開催延期となる時期のレースカレンダーをチェックしてみると、実現すればそれはそれでなかなか面白いとことになることに遅ればせながら気付きました。
◯9月26日(日)ロード世界選手権2021(ベルギー/フランダース地方)
◯10月3日(日)パリ〜ルーベ(フランス/1.UWT/モニュメント)
◯10月9日(土)イル・ロンバルディア(イタリア/1.UWT/モニュメント)
本来であれば、今夜(4月4日)開催される「ロンド・ファン・フレーンデレン(ベルギー/1.UWT/モニュメント)」から翌週の「パリ〜ルーベ」へ向かう形が春の石畳系クラシックレースのクライマックスパターンでしたが、それがある意味で秋に持ち越しとなる形になります。
ロンドとロード世界選手権のスタート地点は、共にかつて私が住んでいたことのある「ベルギー・アントワープ」。
そして、ロンドは南西の「オーデナールデ」へ、ロード世界選手権は南東の「ルーヴェン」と、それぞれフィニッシュエリアは異なりますが、それでも同じエリアで開催される260kmオーバーの過酷なロードレースというところは共通しています。
ベルギーで開催される「世界クラシック世界選手権」でアルカンシェルを獲得した選手が、翌週の「パリ〜ルーベ」でおNEWの虹色ジャージを着て再び両手を上げるシーンを見れるかもしれないわけです。
まだまだ大変な状況が続いていきますが、少しでも前向きに考えつつこの時期を乗り越えていきたいと思います。