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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
主幹調査役
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在はツアー・オブ・ジャパン大会ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。

2021年03月26日

選手が前向きでいられる理由

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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今週は、いくつかのレースで表彰台から遠ざかっていたトップ選手たちの「復活劇」をみることができました。


◯ボルタ・ア・カタルーニャ 第2ステージ(個人TT)
ステージ優勝
ローハン・デニス(30歳/オーストラリア/イネオス)

2019年9月25日以来の勝利。
2019年はバーレーン・メリダに所属していたものの、同年のツール・ド・フランス第12ステージでチーム側と揉めてステージ途中でリタイアして以降、チームとしての活動を停止。2020年にイネオスに移籍してからはアシストとしての走りが目立つ様になり、2020年のジロ・デ・イタリアではゲイガンハートの総合優勝に大きく貢献した。一方、得意の個人TTではなかなか勝てずにいた。


◯セッティマーナ・インターナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ
リーダージャージ着用
マーク・カヴェンディッシュ(35歳/イギリス/ドゥクーニンク)

2017年2月23日以来となるリーダージャージを着用(2018年2月8日以来勝利から遠ざかっている)。
2017年ツール・ド・フランスで起きたサガンとの確執以降、度重なる落車やウイルス感染症などが影響して勝利から遠ざかってしまう。2020年シーズンは心機一転バーレーン・マクラーレンに移籍するも良い走りができずに一時は引退の噂も流れる。今季、古巣のウルフパックに土壇場で拾われる形で契約(一説によるとスポンサー持ち込みで契約したともいわれている)。今シーズン2位が2回と3年ぶりの勝利まであと一歩というところまできていたが、勝利を挙げる前にまずは4年ぶりのリーダージャージに袖を通した。


これまでも多く選手たちが様々な逆境に立たされながらも、想像を超える精神力で地の底から這い上がってくる姿を何度もみてきました。

自転車ロードレースの選手は、ただでさえ厳しいトレーニングやレースを数多くこなしていかなければいけないのに、どの様にしてこういった逆境を乗り越えるためのエネルギーを獲得しているのでしょうか。

一つ言えるのは、「自転車に乗っていること」というのが大きく影響している様に感じます。人間のメンタルというのはとても複雑で、忙し過ぎて燃え尽き症候群になるケースがある一方で、逆に体を動かさないことによって心身のバランスを崩してしまうケースもあったりします...

もちろんすべての人に当てはまるわけではありませんが、大自然の中で自転車に乗る行為というのが心身のバランスを整え、また、非常にハードな運動を行うことで、精神的なストレスをリセットする効果をもたらしてくれているのかもしれません。

自転車選手が持つ脅威的な精神力の一部は、自転車に乗る行為そのものから生み出されているのは間違いない様に思います。

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