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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
ということで、2月22日猫の日に放送された「月チャリスペシャル」の中で、イタリアのRCSスポルト関連のレースがJ SPORTSに帰ってくることが正式に発表されました!
新たに放送予定に追加されたRCSスポルト関連のレースは以下の通りです。
3月6日 ストラーデ・ビアンケ(1.UWT)
3月10~16日 ティレーノ~アドリアティコ(2.UWT)
3月20日 ミラノ~サンレモ(1.UWT/M)
5月8~30日 ジロ・デ・イタリア(2.UWT/GT)
10月6日 ミラノ~トリノ(1.Pro)
10月7日 グラン・ピエモンテ(1.Pro)
10月9日 イル・ロンバルディア(1.UWT/M)
これにより、グランツール(GT/世界3大ステージレース=ジロ、ツール、ブエルタ)全てと、モニュメント(M/世界5大クラシックレース=ミラノ〜サンレモ、ロンド、パリ〜ルーベ、LBL、イル・ロンバルディア)のうち4レースをJ SPORTSで楽しめることになります!(逆に言うと私の大好物であるロンドだけがまだ観られない状態ではありますが...涙)
それにしても振り返ると長い5年間でした...
J SPORTSで「ジロ・デ・イタリア」を放映していたのは、2002年〜2016年の15年間で、その後、2017年以降は他社が高額で放映権を獲得した結果、J SPORTSでマリアローザを観ることができなくなってしまいました。
しかし、放映権を獲得した事業者は採算が合わなかったのか僅か3年で撤退し、コロナ禍に見舞われた2020年を経て、5年ぶりにRCSスポルト関連のコンテンツがJ SPORTSに帰ってくることになったわけです。
前向きに捉えれば、自転車ロードレースコンテンツの価値が向上した結果、外資を中心とした新たな事業者が参画している状況でもあり、その過程の中で国内に於ける自転車ロードレースの価値向上に愛情を注いできたJ SPORTSが役割を終えてしまうのであれば、それはある意味で仕方がない流れなのだと感じています(私自身も含めてとなりますが...)。
しかし、今回の様な短いスパンでのビジネスライクな新規参入撤退が繰り返されてしまうと、単に視聴環境が悪化することに繋がってしまうため、なんというか、死んでも死にきれないという思いがあったりもしました。
J SPORTSの強みは自転車ロードレースに対する「愛」だと感じておりますので、役割を終えるその時までは皆でしっかりとがんばっていきたいと思います。