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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
最近、YouTubeで情報収集などを行なっていると、ドリフターズ系の動画がオススメに表示されることがあります。
ドリフターズといえば、私の少年時代に大きな影響を与えた「8時だョ!全員集合」などのバラエティ番組を展開したレジェンドコントグループです。
子供の頃はドリフターズの5人組をみて、正直、以下の様な感想を持っていました...(子供時代の主観です)。
◯いかりや長介(リーダー/1931年生まれ)
あんまり面白くないなあ。仕切りたがりのオジサンだなあ。
◯高木ブー(1933年生まれ)
なんでいるんだろう。
◯仲本工事(1941年生まれ)
体操うまいなあ。たまに面白いなあ。
◯加藤茶(1943年生まれ)
歌舞伎コントが最高!志村けんと加藤茶の二人だけでいいのに。
◯志村けん(1950年生まれ)
ドリフのエース!なのに先輩に気を遣ってるのかな。エッチなおにいさんだなあ。
しかし、大人になって「組織論」なるものに触れてみると、実はこのバラエティに富む5人構成こそが、全体の価値を生み出していることに気付いた次第です。
加藤茶と志村けんの面白さを引き出して更に際立たせていたのが、いかりや長介、高木ブー、仲本工事の3人だったわけです。
そこで改めて、5人のタイプを「自転車ロードレースチーム内の役割」に当てはめてみました。
◯いかりや長介(監督)
マルク・マディオ監督型?リーダーシップを発揮し、時に暴走しようとするエース格の選手を大声で支配する。不器用なところもあるが情に厚く、時にイジられながらも全体をまとめ抜く。
◯高木ブー(アシスト)
チーム内に生じる様々な緊張感を和らげる役割を担う。レース中の戦力としてはあまり期待できないがメンタル面や人のバランスを整える機能を持つ。本人はいつかエースになれると思っているフシがあり若干天然キャラ。
◯仲本工事(アシスト)
アシストを自負する職人タイプ。アシストとしての強みがあり、どんな時でも自分が勝ちにいくことはしない。実は最も全体を俯瞰して見れており、エース級の選手を勝たせることで自らの価値を高めていく。
◯加藤茶(パンチャー)
あらゆるレースで結果を残せるパンチャータイプ。志村不在のレースでは勝利を狙い、志村がエースとして走るレースでは鋭いリードアウトをみせる。自らもいくつかのビッグレースで勝利を挙げるも、ビッグチームでエースになりたいという欲はみせなかった。
◯志村けん(スプリンター)
デビュー当初から勝利を量産してきた天才スプリンター。歴代最多勝利数を誇りながらも現役に拘り、ベテランになってからもUCIプロチームでエースを張り続けた。