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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
新城幸也選手のチームメイトでありベテランのロード選手であるハインリッヒ・ハウッスラーが、今週末にベルギーのオステンドで開催されるシクロクロス世界選手権にオーストラリア代表として出場することが各種メディアで報じられています。
ハウッスラーといえばこれまで多くのビッグレースで素晴らしい成績をおさめてきたキャプテン格のロードレース選手です。
◯2005年 ブエルタ・ア・エスパーニャ ステージ優勝
◯2009年 ツール・ド・フランス ステージ優勝
◯2009年 ミラノ〜サンレモ 2位
◯2009年 ロンド・ファン・フランデレン 2位
2004年にプロチーム入りしてから今年で18年目のシーズンを迎えた36歳のハウッスラーが、このタイミングで自身初のシクロクロス世界選手権に出場することになったのはどういう経緯からだったのでしょうか。
◯2019年10月、過去に2度ドイツシクロクロスチャンピオンに輝いたことのあるサッシャ・ウェーバー(あのサッシャさんとは別人です)の誘いで小さなシクロクロス大会に出場
◯2019-2020年のシクロクロスシーズンにはワールドカップを含む5レースに出場
◯2020-2021年のシクロクロスシーズンにはワールドカップを含む6レースに出場
◯ここまでのベストリザルトはデンデルモンデでのワールドカップ47位
◯今週末の世界選手権の目標は「ファンアールトとファンデルプールにラップされないようにする」
ハウッスラーはシクロクロスへチャレンジすることになった理由を以下の様に語っています。
◯なんとく出場してみたらハマってしまい1時間で効果的に追い込めることに気付いた
◯正直、最初はロードで活躍できない選手が出場している種目かと思っていたが、トップシクロクロッサーが多くのロード選手よりも大きなエンジンを持っていることを知る。更にワウトとマチューのテクニックは驚異的
◯昨シーズンシクロクロスに出場した結果、自分の限界値が向上し、2月と3月上旬のロードレースでは、パワー値やスプリント力の向上を体感した
◯もっと早くシクロクロスをはじめておけばよかったと後悔している
◯シクロクロスはロードのトッププロになるための重要なステップになると思う。自分の子供が自転車競技はじめたいと言ったら11歳からシクロクロスをやらせるだろう
なによりも泥んこになりながらレースを楽しんでいる様子のハウッスラー。今週末の彼の走りにも注目してみたいと思います。