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一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
昨日、海外メディアが、2019年のツール・ド・フランス王者であるエガン・ベルナルが、今年ジロ・デ・イタリアに初出場する可能性があると報じました。
ちなみにベルナルのグランツール出場歴は、2018年のツール（総合15位）と、2019年のツール（総合優勝）の2回のみとなっています。
そのベルナルですが、これまでも度々報道されておりますように、昨年のツールリタイアの原因となった、左右の脚の長さの違いから起因する腰痛の治療に少し時間がかかっている状況です。
個人的には、現在24歳のベルナルは、一旦「ツール王者」の呪縛から解放されて、本来積むべきである経験（フィジカルではなくてメンタル）をしっかりと積んでから、歴史に残るツールチャンピオンへの挑戦に挑んだ方が良いように感じています...
参考までに、1986年以降のツールで、複数回優勝しているチャンピオンたちの「初回優勝年齢」を調べてみました。
クリス・フルーム／27歳／4勝
アルベルト・コンタドール／24歳／3勝（２勝）
ランス・アームストロング／27歳／7勝（0勝）
ミゲル・インデュライン／27歳／5勝
グレッグ・レモン／25歳／3勝
エガン・ベルナル／22歳／１勝
タデイ・ポガチャル／21歳／1勝
アームストロングにいたっては、27歳から7勝（実際は0勝）を挙げていたりもします。
正直、完全なる老婆心ですし、余計なお世話なのはわかっておりますが、ベルナルの真面目で向上心の塊のようなまっすぐな性格が、余計におじさんの心配スイッチONにしてしまいます...
そういった意味では、今年はジロ・デ・イタリアに出場し（ツールには出場しない）、楽しみながら色々な経験を積むことで、ベルナルの未来をより高く長いものにしてくれるように感じています。