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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
書く方も読まれる方々もウンザリだと思いますが今回も新型コロナの内容です...
まだしばらく続いてしまうと思いますのでご了承ください。
3日に1回更新の当ブログも、更新ごとに状況が悪化していっており、普段は楽観的?な私もさすがに気持ちが滅入ってきています...。
まず最初に、6月10日から16日までの日程で開催予定だった「ツアー・オブ・スロベニア(UCI-2.Pro)」の中止が発表されました。
5月中旬辺りまでに開催予定のUCIレースが徐々に中止となるなかで、とうとう6月中旬開催予定のレースにまで影響がではじめてしまいました。
そしてやはり一番注目されるのは、世界最大の自転車レースである「ツール・ド・フランス」の開催可否になります。
フランスではすでに国内のアマチュアレースの開催見合わせを11/29まで延長することが決定したとの報道がありました。
一方、「ツール・ド・フランス」については、「できる限り開催したい」といった関係者の声をところどころで目にしたりもします。
やはりサイクリング界の一大イベントである「ツール・ド・フランス」が万が一開催中止になるようなことがあれば、その被害が甚大であることは想像に難くありません。
そんな状況下で、ドゥクーニンク・クイックステップのルフェーブル代表のコメントが入ってきました。
「私はプロのサイクリングチームのマネージャーを務めているのでとても心配しています。 今後、世の中のすべての企業の売上は確実に減少します。その結果、マーケティング費用などはすぐに削減されるでしょう。現時点でコロナ危機の経済的影響がプロサイクリング界にダメージを与えるのは間違いありません。私は現在最悪のシナリオを考えはじめています。まず最善のケースとしては6月にレースが再開するパターンを想定していますが、一方、最悪のケースはこのままシーズンが終了してしまうことです...。私は悲観主義者かもしれませんが、3週間前にヨーロッパの半分が突然外出禁止になるとは殆どのひとが考えていなかったでしょう。そして、もしツール・ド・フランスが開催されない状況になるならば、チームを中心にプロサイクリングのモデル全体が崩壊する可能性があります。」
まずは、ヨーロッパでの感染拡大の勢いが、どこかで落ち着くことが重要といえます。引き続き、状況をモニタリングしていきたいと思います。