最近のエントリー
カテゴリー
アーカイブ
このブログについて
【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
日本大学芸術学部映画学科主催の映画祭である「スポーツの光と影」にトークショーゲストとして参加いたしました。
ちなみにまったく関係ないですが、私の父親が日本大学出身で、母親が多摩美術大学出身なので、なんとなく「日芸」に対しては親近感が湧いてしまう自分がいたりもします...。
そんな今回の映画祭で上映された作品は以下となっています。
◯花形選手(1937年/陸上競技)
◯リトル・ファイター 少女たちの光と影(2013年/ムエタイ)
◯あなた買います(1956年/野球)
◯長距離ランナーの孤独(1962年/陸上競技)
◯おれについてこい!(1965年/バレーボール)
◯セックス・チェック 第二の性(1968年/陸上競技)
◯スパルタ教育 くたばれ親父(1970年/野球)
◯スパルタの海(1983年/ヨット)
◯ピンポン(2002年/卓球)
◯オフサイド・ガールズ(2006年/サッカー)
◯ひゃくはち(2008年/野球)
◯オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年/ボクシング)
◯疑惑のチャンピオン(2016年/自転車ロードレース)
◯ザ・ビッグハウス(2018年/アメリカンフットボール)
◯破天荒ボクサー(2018年/ボクシング)
私自身は、ランス・アームストロングのドーピングスキャンダルを克明に描いた作品である「疑惑のチャンピオン」の上映後に企画されたトークショーに出演し、テレビ解説時などにはなかなか触れることのできない当時の状況などについてお話させていただきました。
さて、今回の上映作品のラインナップをご覧いただければわかるかと思いますが、「スポーツの光と影」というのは、なにもドーピング関連に絞ったお題なわけではありません。
スポーツが持つ聖域や矛盾、そしてその価値について改めて考えさせられるイベントなのだと個人的には理解しました。
そこで自分自身が感じる「光」と「影」というものを以下に挙げてみます。
◯スポーツの光
・自己実現/勇気/感動/規律/精神力/成長/成功/目標/娯楽
◯スポーツの影
・自己犠牲/恐怖/失意/不正/体罰/劣等感/敗北/挫折/賭博
スポーツの光(魅力)というのは、それ自体に影(犠牲)がセットで付随していることがわかります。まさに人生そのものですね。
だからこそ、スポーツには人々を惹きつける大きな魅力があるのかもしれません。