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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2019年06月17日

フルームの復帰

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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「ツール・ド・フランス」の前哨戦となる「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」が終了しました。

◯個人総合時間順位
1位 FUGLSANG Jakob/Astana Pro Team
2位 VAN GARDEREN Tejay/EF Education First +20s
3位 BUCHMANN Emanuel/BORA - Hansgrohe +21s
4位 POELS Wout/Team INEOS +28s
5位 PINOT Thibaut/Groupama - FDJ +33s
6位 TEUNS Dylan/Bahrain Merida +1m11s
7位 LUTSENKO Alexey/Astana Pro Team +1m12s
8位 MARTIN Dan/UAE-Team Emirates +1m21s
9位 QUINTANA Nairo/Movistar Team +1m24s
10位 BARDET Romain/AG2R La Mondiale +1m38s
11位 PORTE Richie/Trek - Segafredo +1m44s
12位 LAMBRECHT Bjorg/Lotto Soudal +3m17s
13位 BARGUIL Warren/Team Arkéa Samsic +5m28s
※現状では総合12位のランブレヒト以外は全員ツールに出場予定

◯ポイント賞
1位 VAN AERT Wout/Team Jumbo-Visma 82p
2位 BOASSON HAGEN Edvald/Team Dimension Data 53p
3位 ALAPHILIPPE Julian/Deceuninck - Quick Step 49p

◯山岳賞
1位 ALAPHILIPPE Julian/Deceuninck - Quick Step 75p
2位 CORT Magnus/Astana Pro Team 25p
3位 POELS Wout/Team INEOS 15p

◯ヤングライダー賞
1位 LAMBRECHT Bjorg/Lotto Soudal
2位 POWLESS Neilson/Team Jumbo-Visma +11m42s
3位 KUSS Sepp/Team Jumbo-Visma +16m02s

コンディションにはそれぞれ若干の差があるものの、大半の選手がツールに向けてしっかりと調子を整えていることがみてとれます。

一方、有力選手でドーフィネを完走できなかった選手は以下の通りです。

FROOME Chris(DNS/Stage 4)
DUMOULIN Tom(DNS/Stage 7)
YATES Adam(DNF/Stage 8)
KRUIJSWIJK Steven(DNF/Stage 8)
WOODS Michael(DNS/Stage 8)

第8ステージでリタイアした選手たちは前日の大雨の影響で一時的に体調を崩してしまったようですが、一方、落車により「ジロ・デ・イタリア」をリタイアしたデュムランは、まだ膝の状態が芳しくなく、ツールでの総合表彰台に黄色信号が点灯しています...。

そして、、、

すでに各種報道で伝えられている通り、「ツール・ド・フランス」で4度の総合優勝の実績を誇るクリス・フルーム(34歳)が、第4ステージの個人TTのコース試走中にバランスを崩して壁に激突するというアクシデントに見舞われ、右大腿骨や右ひじなど、複数箇所を骨折するという大怪我を負ってしまいました。

当然、今年のツールへの出場は絶望的となっています...。

すでに多くの関係者から「フルーム復帰に向けた激励の言葉」が発信されていますが、一方で、「大腿骨骨折」は自転車選手にとって致命傷になりかねない重大な怪我でもあります。

そこで、過去、大腿骨骨折からカムバックを果たした自転車ロードレースの選手をご紹介したいと思います。

◯アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)
2011年ツール・ド・フランス第9ステージで右大腿骨骨折(当時37歳)。すぐに引退を表明するものの10月にはレースへ復帰。翌年のツールを完走してロンドン五輪で金メダルを獲得し現役を引退。

◯アレッサンドロ・バッラン(イタリア)
2012年冬のトレーニングキャンプ中に落車して左大腿骨骨折(当時33歳)。翌年6月にレースに復帰。その後、ドーピングスキャンダルにより出場停止となりそのまま引退へ。

◯新城幸也選手
2016年2月のツアー・オブ・カタールで左大腿骨を骨折。3ヶ月半後のツアー・オブ・ジャパンでレースに復帰し厳しい伊豆ステージで優勝を飾る。その後、同年にツール・ド・スイス、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャに出場してすべて完走。秋の世界選手権ロードでは34位の成績を残す。

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