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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
「ツール・ド・フランス」前哨戦として有名な、「第71回 クリテリウム・デュ・ドーフィネ」が6月9日に開幕します。
改めてになりますが、このレース、「クリテリウム」という名称がついていますが、いわゆる「短い周回コース」で開催されるクリテリウムレースではございません。
8日間8ステージで開催される、全長1,202kmの超本格的なステージレースとなります。
近年、ドーフィネの総合優勝者が、その年の「ツール・ド・フランス」でも総合優勝するケースが多く、その相関度は以下の様になっております。
2018 THOMAS Geraint ◯
2017 FUGLSANG Jakob ×
2016 FROOME Chris ◯
2015 FROOME Chris ◯
2014 TALANSKY Andrew ×
2013 FROOME Chris ◯
2012 WIGGINS Bradley ◯
2011 WIGGINS Bradley ×
8戦中5回という確率(62.5%)となっていますね。
そんな、ツールを占う上で非常に重要なレースの今年のルートは以下の様になっています。
1ステージ/丘/142km
2ステージ/丘/180km
3ステージ/平坦/177km
4ステージ/個人TT/26.1km
5ステージ/平坦/201km
6ステージ/丘/229km
7ステージ/山岳(超級山頂フィニッシュ)/133.5km
8ステージ/山岳/113.5km
各要素がバランスよく組み込まれたまさに「縮小版ツール・ド・フランス」といった内容となっています。
ということで、現時点に於ける出場予定選手をチェックしていきたいと思います。
◯Lotto Soudal
LAMBRECHT Bjorg
BENOOT Tiesj
昨年同レース総合12位のベノートは相変わらず春のクラシックと山のあるステージレース両方をこなせる万能型。成長著しいランブレヒトは2017年ツール・ド・ラヴニール総合2位の22歳で要チェック。
◯AG2R La Mondiale
BARDET Romain
過去ツール・ド・フランスで2度表彰台に上がったフランスのエースは28歳。1ヶ月半ぶりのレースをどう戦うかに注目。
◯Astana Pro Team
FUGLSANG Jakob
SÁNCHEZ Luis León
CORT Magnus
IZAGIRRE Ion
IZAGIRRE Gorka
今シーズンここまでチーム全体で26勝を挙げる絶好調軍団!エースのフグルサングは悲願のLBLを制してツール獲りに向かう。2017年に続く2度目の総合優勝を果たして勢いに乗れるか。
◯Bahrain Merida
COLBRELLI Sonny
まずはエーススプリンターとしてコルブレッリがロースター入り。
◯BORA - hansgrohe
GROßSCHARTNER Felix
BUCHMANN Emanuel
BENNETT Sam
SCHACHMANN Maximilian
サガンのためのチームと思いきや、総合系のグロスチャートナー、ブッフマン、シャッフマンに加え、スプリンターのベネットも存在感を強めており、もはやサガン無しでもツールを戦える布陣に成長。
◯CCC Team
PAUWELS Serge
ZOIDL Riccardo
比較的好調のパウエルスとゾイドルが注目選手。
◯Deceuninck - Quick Step
ALAPHILIPPE Julian
HODEG Álvaro José
今年はツールをどう戦うのかに注目が集まる成長著しいアラフィリップを軸にホッジがスプリントを狙う。
◯Groupama - FDJ
PINOT Thibaut
GAUDU David
MOLARD Rudy
他国でのグランツール修行を終えて今年ツールに戻ってくるティボー・ピノ。その前段階となるドーフィネの走りに注目度フルマックス!
◯Mitchelton-Scott
YATES Adam
2016年ツール総合4位。今シーズン好調のアダムの最終調整はいかに。
◯Movistar Team
QUINTANA Nairo
ジロでのカラパスの活躍に良い刺激を受けたのは間違いない。
◯Team Dimension Data
BOASSON HAGEN Edvald
なんとかステージ優勝したい!
◯EF Education First
VAN GARDEREN Tejay
WOODS Michael
今シーズンチームには勢いがあるが、勢いがあり過ぎるとガラスが割れてしまわないかが若干心配...。
◯Team Jumbo-Visma
KRUIJSWIJK Steven
VAN AERT Wout
総合を狙うクライスヴァイクに、あまりステージレースを走る印象のないファンアールトがどう戦うか。
◯Cofidis, Solutions Crédits
ATAPUMA Darwin
BOUHANNI Nacer
そろそろ、そろそろお願いいたします。武兄さん!
◯Team Arkéa Samsic
BARGUIL Warren
GREIPEL André
今年のツールはバルギルにとってもグライペルにとってもある意味で正念場となります。そのための良い準備をしたいところ。
◯Team Katusha Alpecin
POLITT Nils
逃げの選手からクラシックレーサーへ成長したポリッツの元祖逃げに期待。
◯Team INEOS
KWIATKOWSKI Michał
FROOME Chris
POELS Wout
MOSCON Gianni
ドーフィネ=フルーム、スイス=トーマスの意味するところは???
◯Team Sunweb
有力選手のロースター情報はまだなし...
◯Trek - Segafredo
PORTE Richie
34歳のポートがツアカリ総合5位以来の登場。
◯UAE-Team Emirates
MARTIN Dan
アルデンヌクラシック以降調子を崩しているマーティンは復活できるか。
◯Wanty - Gobert Cycling Team
MARTIN Guillaume
ここのところ哲学以外のネタが思い浮かばず大変申し訳ございません。
◯Vital Concept - B&B Hotels
ROLLAND Pierre
ツール出場を逃した悔しさはドーフィネで晴らすしかない。