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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
実に34年ぶりとなる「フランス人選手によるツール・ド・フランス制覇」の期待がかかる29歳のフレンチクライマー、ティボー・ピノ(グルパマ・FDJ)
全世界が今年のツールの優勝候補最右翼に挙げる?成熟期に差し掛かったフランス人選手は、現在、「ツール・ド・フランス前哨戦」の「クリテリウム・デュ・ドーフィネ」に出場しています。
第2ステージでみせた果敢なアタックに続き、明日の個人タイムトライアルでの走り、そして、終盤に待ち構える本格的な山岳ステージでの圧倒的なクライミングに今からドキがムネムネしております。
そんな、歴史的なチャレンジに挑む愛されキャラのティボー・ピノのここまでのキャリアを、主なリザルトと共振り返っていきたいと思います。
◯生まれ
ゴールデンエイジと言われている1990年生まれ。
ボージュ山脈に近い「フランス・オート=ソーヌ県」出身。
◯キャリア
2008年:ジュニア時代は怪物級ではなかった
2009年:アンダー1年目はUCIレース2勝
2010年:アンダー2年目でプロ入り(デビュー以来一貫してマディオ監督のチーム)
2011年:プロ初勝利/ドーフィネ総合16位
2012年:ツール・ド・フランス(グランツール)初出場で総合10位
2013年:ツールリタイア/ブエルタ総合7位
2014年:ツール総合3位
2015年:ツール総合16位
2016年:フランス選手権個人TT優勝/ツールリタイア
2017年:ジロ総合4位/ツールリタイア
2018年:ジロリタイア/ツール欠場/ブエルタ総合6位/イル・ロンバルディア優勝
2019年:???
◯得意技
元々はピュアクライマー寄りだったが、TTもそつなくこなし、モニュメントの「イル・ロンアバルディア」を制してパンチ力も身につける。
◯ウィークポイント
下り(但し克服済)。逆境力がやや低い。グランツール中の体調不良多数あり。
◯チーム力
監督が熱血。グルパマがメインスポンサーとなり資金力アップ。
これまではフランス純血チームのイメージだったが今期はメンバーの4割強が外国人選手。
フランス人クライマーのモラールとゴデュが山でサポート。
スイス人ルーラーのキュンクがチームTTを牽引する。
◯ピノがツールで勝つイメージ
実力拮抗の大混戦状態から、最終日前日の第20ステージ「ヴァル・トランス」の山頂フィニッシュでマイヨジョーヌ奪取。