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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
2月2日にデンマークのボーゲンセで開催された「シクロクロス世界選手権」。
エリート男子は、シクロクロス大国のベルギー&オランダ勢がトップテンに実に9名もの選手を送り込む圧倒的な強さを見せつけました。
1位 VAN DER POEL Mathieu NED
2位 VAN AERT Wout BEL
3位 AERTS Toon BEL
4位 VANTHOURENHOUT Michael BEL
5位 SWEECK Laurens BEL
6位 VAN DER HAAR Lars NED
7位 HERMANS Quinten BEL
8位 MEISEN Marcel GER
9位 ADAMS Jens BEL
10位 VERMEERSCH Gianni BEL
11位 MERLIER Tim BEL
特に、今シーズンここまでのレースで「3強」として激戦を繰り広げてきた、ファンデルポール(24)、ファンアールト(24)、アールツ(25)の3人の実力は今回の世界選手権でも抜きん出ていたように感じます。
また、ファンデルポールとファンアールトの二人は、近年ロードレースでの活躍も目立っており、ファンアールトについては、今シーズン3月1日付けで、いよいよロードレースのワールドチーム(チーム・ユンボ・ヴィスマ)デビューを果たします。
「短時間・高強度」「高いバイクコントロールテクニック(ペダリング含む)」などが必要とされる競技特性は、トラック競技と並んで、「自転車の基礎」を身につけるにはとても有効であることは間違いありません。
もちろん、シクロクロッサー全員が一流のロードレース選手になれるわけではありませんが、少なくとも現在のシクロクロス界のタレント二人が、ロードレースの世界でもその存在感をどんどん大きくしているのは誰しもが認めるところです。
参考までに、二人のこれまでのロードレースに於ける主な成績を以下に挙げてみました。
◯ファンデルポール
2018年 オランダロードレースチャンピオン
2018年 ヨーロッパ選手権ロードレース 2位
2018年 Arctic Race of Norway ステージ2勝
2017・2018年 Boucles de la Mayenne 総合優勝
2014・2018年 Ronde van Limburg 優勝
◯ファンアールト
2018年 Paris-Roubaix 13位
2018年 Ronde van Vlaanderen 9位
2018年 Strade Bianche 3位
2018年 ヨーロッパ選手権ロードレース 3位
2018年 Tour of Denmark 総合優勝
2017年 Grand Prix Cerami 優勝
2017年 Ronde van Limburg 優勝
すでにロードレースの選手としても一流の成績ですね。
二人共まだ24歳と若く、今シーズンの「J SPORTS」中継でもその勇姿をたっぷりと見れることと思います。