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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
「UCIワールドツアー2019」の開幕戦となる「サントス・ツアー・ダウンアンダー」は、ミッチェルトン・スコットのダリル・インピーが総合2連覇を飾り幕を閉じました。
また、日本のエース新城幸也選手は、スプリントステージではフィル・バウハウス選手を、総合争いではローハン・デニス選手をしっかりとアシストしつつ、自身も総合39位で全日程を走り終え、幸先の良いスタートを切っています。
ということで、このあとは春先のクラシックシーズンに向けて、欧州の温かい地域を中心に各レースが徐々に盛り上げっていくことになります。
このあとのクラシックシーズンに向けたおおまかなシーズンの流れを確認していきまましょう。
◯3/2 オムループ・ヘット・ニュースブラッド/1.UWT/ベルジャンクラシック開幕
→まだ寒々しいベルギーの街並みを走るセミクラシックレースがはじまります。クールネ〜ブリュッセル〜クールネ(日曜日)とセットになったオムループ・ヘット・ニュースブラッド(土曜日)で活躍した選手は本番の「ロンド」でも良い走りをする可能性があります。
◯3/10〜17 パリ〜ニース/2.UWT/ミニツール・ド・フランス
◯3/13〜19 ティレーノ~アドリアティコ/2.UWT/ミラノ〜サンレモ前哨戦
→フランスとイタリアでほぼ同時に開催される1週間ちょっとのステージレース。パリ〜ニースは、ベルジャンクラシックを狙う選手や、7月のツール・ド・フランスを目指す選手らが出場する傾向があります。一方で、ティレーノ~アドリアティコは、直後に開催されるミラノ〜サンレモや、5月のジロ・デ・イタリアを狙う選手が出場します。
◯3/23 ミラノ〜サンレモ/1.UWT/モニュメント/スプリンターズクラシック
→多くのスプリンターが勝利を夢みる最長距離を走るクラシックレース。
◯3/29〜 ベルジャンクラシック週間
◯4/7 ロンド・ファン・フラーンデレン/1.UWT/モニュメント
→ベルジャンクラシックの頂点である「ロンド」に向けて、同じ様なコースを走るレースがベルギー・フランドル地方で数多く開催されます。
◯4/14 パリ〜ルーベ/1.UWT/モニュメント/クラシックの女王
→クラシックレースの女王、もしくは、北の地獄などと形容される世界で最も過酷なクラシックレース。パリ〜ルーベで春先の「石畳系レース」のボルテージは最高潮に達します。
◯4/21 アムステルダム・ゴールドレース/1.UWT/1,000のコーナーを走るレース
◯4/24 フレッシュ・ワロンヌ/1.UWT/ユイの壁
◯4/28 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ/1.UWT/モニュメント/最古参のクラシック
→コース上から石畳が無くなるアルデンヌクラシック3連戦は、屈強なクラシックレーサーから、グランツールで総合を狙うようなタイプの選手へ活躍する選手が切り替わっていきます。最も古いクラシックレースである「L-B-L」を終えると春のクラシックレースシーズンが閉幕することになります。