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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
3週間に亘る長い戦いも残り3ステージとなった「第104回 ツール・ド・フランス」。
総合成績を争う上で重要かつ唯一残されたステージは明日(7月22日)の「第20ステージ/個人タイムトライアル/22.5km/マルセイユ」となります。
現状、「フルーム有利」というのがほぼ全会一致での見解となっていますが、改めて、その根拠について直近のタイムトライアルのデータを参考にみていきたいと思います。
まずは、現在の総合時間順位とそれぞれのタイム差について確認しましょう。
◯個人総合時間順位/第18ステージ終了時
1位 FROOME Christopher(Team Sky)78h08m19s
2位 BARDET Romain(AG2R La Mondiale)+23s
3位 URAN Rigoberto(Cannondale-Drapac Pro Cycling Team)+29s
4位 LANDA Mikel(Team Sky)+1m36s
5位 ARU Fabio(Astana Pro Team)+1m55s
6位 MARTIN Daniel(Quick-Step Floors)+2m56s
それでは、最も近い比較対象として7月1日に開催された「第1ステージ/14km」をみてみましょう。
◯2017年ツール・ド・フランス/第1ステージ/14km
6位 FROOME Christopher(Team Sky)16m16s
57位 MARTIN Daniel(Quick-Step Floors)+37s
63位 BARDET Romain(AG2R La Mondiale)+39s
66位 ARU Fabio(Astana Pro Team)+40s
95位 URAN Rigoberto(Cannondale-Drapac Pro Cycling Team)+51s
102位 LANDA Mikel(Team Sky)+56s
但し、上記の第1ステージは雨のなかのレースだったので、コースプロフィール的にも近いクリテリウム・ドゥ・ドーフィネの第4ステージの結果もチェックしてみます。
◯2017年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ/第4ステージ/23km
8位 FROOME Christopher(Team Sky)28m44s
26位 MARTIN Daniel(Quick-Step Floors)+41s
27位 ARU Fabio(Astana Pro Team)+41s
46位 BARDET Romain(AG2R La Mondiale)+1m16s
ちなみにウランはドーフィネに出場していなかったので、ウランの今年のタイムトライアルのリザルトもみてみます。
◯2017年シーズン/ウラン/個人タイムトライアルリザルト
・Vuelta a Andalucia/第3ステージ/12km/25位/+46s/優勝=カンペナールツ
・Tirreno-Adriatico/第7ステージ/10km/56位/+47s/優勝=デニス
・Vuelta al Pais Vasco/第6ステージ/28km/33位/+2m05s/優勝=ログリッチ
・Tour de Romandie/第5ステージ/18km/34位/+1m33s/優勝=ログリッチ
やはりチェックすればするほどフルームが有利であることがわかります!
ちなみに明日(7月22日)のマルセイユの天候は「晴れ/最高気温27度」となっています。
泣いても笑っても残り3日!がんばりましょう!