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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
2017年シーズンがはじまりました。
私が J SPORTS(当時は J SKY SPORTS でした)で解説者となったのが2000年からなので、今年は18年目のシーズンになります。
2000年に生まれた子はもう17歳になるんですね(汗
ということで、新シーズンを前に解説業に取り組むための心構えなどを自分なりに確認していきたいと思います。
まずは解説者になってからの 『ツール・ド・フランス 王者』 の確認です。
2000年 優勝者無し
2001年 優勝者無し
2002年 優勝者無し
2003年 優勝者無し
2004年 優勝者無し
2005年 優勝者無し
2006年 オスカル・ペレイロ(繰り上げ)
2007年 アルベルト・コンタドール
2008年 カルロス・サストレ
2009年 アルベルト・コンタドール
2010年 アンディ・シュレク(繰り上げ)
2011年 カデル・エヴァンス
2012年 ブラッドリー・ウィギンス
2013年 クリス・フルーム
2014年 ヴィンチェンツォ・ニバリ
2015年 クリス・フルーム
2016年 クリス・フルーム
改めて解説者として重い時代を過ごしてきた(パリ・シャンゼリゼで表彰された総合優勝者が8回目も取り消しになっているので...)ことを想い出さされるデータですが、やはり大枠での流れというか歴史をしっかりと認識する必要があるので毎年振り返っています。
不思議なもので 『ツール・ド・フランス』 を思い返えすと、なんとなく各時代の出来事などが蘇ってきたりもします。
次に解説を行う上での心構えなどです。
『栗村解説ノート』 には細かくいろんなことを書いてきましたが、その中で代表的な事柄をいくつか挙げてみますと...
◯ 主役は視聴者であることを忘れない。但し、万人受けする解説は不可能なのでブレ過ぎないように注意する。
◯ 常に自転車ロードレースを初めて視るひとがいることを意識する。
◯ 緩慢な時間帯が多い自転車ロードレースの特性上、視聴者が飽きないようにポジティブ・ネガティブを問わずたまにスパイス(脱線)を入れる。
◯ ツール・ド・フランス中継時はモードを切り替える。
◯ 誰であっても自分の経験談はいつか必ず枯渇するので、常に新しいチャレンジを行い、様々な角度から物事をみれる視野を身につけていく。
今年もきっとたくさんのドラマが生まれて、あ~だこ~だと気持ちが高ぶる夜がいよいよやってきます!