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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2015年05月03日

ジロ・デ・イタリア

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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2015年シーズン最初のグランツールとなる 『ジロ・デ・イタリア』 がいよいよ5月9日(土)に開幕します。

今年は北イタリアからスタートし北イタリアにゴールする非常にコンパクトなコースレイアウトとなっています。

近年のグランツールは国外からスタートしたり、期間中に大規模な移動が含まれていたりと、関係者にとっては相応のストレスを感じるパターンが多かったわけですが、今年のジロはそんなトレンドに逆行するように、過去20年間で最も移動距離(レース外の)の少ない大会となりました。

メディア関係者を中心に多くの関係者がほっと胸をなでおろしながら、落ち着いてレース帯同の準備を進めている姿が目に浮かびますね。

一方、総合優勝を狙う選手たちにとっても、今年のジロのコースはいつもと違った内容に映っているようです。

7つの頂上ゴールが設定されている点などは 『ジロらしさ』 がしっかり保たれているものの、第14ステージに設定された約60kmの長距離個人タイムトライアルが、総合優勝争いに例年とは違った影響を及ぼすことになりそうです。

有力選手たちからは 『バランスの良いコース』、『総合力のある選手向き』 といったコメントが多く聞かれました。

さて、そんな98回目を迎える 『ジロ・デ・イタリア』 の開幕を前に恒例の 『勝手に予想』 を行いたいと思います。

◆ Movistar Team
☆ INTXAUSTI Beñat
今年はキンタナ&バルベルデのツートップが不在。それでもチーム全員が強いので何かは残すはず。

◆ AG2R La Mondiale
☆☆ POZZOVIVO Domenico
☆ BETANCUR Carlos
好調の"小さな巨人"ポッツォヴィーヴォに注目。小さなカラダにも関わらず近年はタイムトライアルで良い結果を残している点にも注目。

◆ Androni Giocattoli
☆ PELLIZOTTI Franco
☆ GATTO Oscar
ステージ優勝&山岳賞狙いか。

◆ Astana Pro Team
☆ ARU Fabio
注目のアルだが体調不良からどの程度回復しているかが不透明。また、長距離タイムトライアルではある程度時間を失うことが予想される。

◆ Bardiani - CSF Pro Team
☆ BATTAGLIN Enrico
☆ PIRAZZI Stefano
昨年、まさかのステージ3勝を飾った生粋のイタリアンチーム。逃げて、ステージを狙い、あわよくば山岳賞を狙う、定番の戦い方か。

◆ BMC Racing Team
☆GILBERT Philippe
☆ ATAPUMA John Darwin
フレッシュ・ワロンヌでの落車で消化不良気味のジルベールと山岳に強いアタプマでステージ優勝狙い。

◆ Etixx - Quick Step
☆☆☆ URAN Rigoberto
総合勢の中ではタイムトライアルに強く山で崩れなければ総合優勝も十分可能。

◆ Lampre - Merida
☆ ULISSI Diego
☆ FERRARI Roberto
☆ MODOLO Sacha
イタリア唯一のワールドチームにも関わらず現時点では薄目のロースターとなっている。復活のウリッシとフェラーリ&モドロのスプリンターでステージ狙い中心か。

◆ Lotto Soudal
☆ VAN DEN BROECK Jurgen
☆☆ GREIPEL André
もう何年も空振り続きの総合エース、ヴァンデンブロックが久々に輝けるか。一方、ゴリラは安定のステージ優勝でチームに貢献するはず。

◆ Nippo - Vini Fantini
☆ CUNEGO Damiano
☆ ISHIBASHI Manabu
今シーズン好調のクネゴの走りに期待。また、日本人としては史上最年少(22歳)でのグランツール出場となる石橋選手の走りにも注目。

◆ Orica GreenEDGE
☆☆ MATTHEWS Michael
☆ CHAVES Johan Esteban
☆ GERRANS Simon
まずはステージ優勝を量産してスポンサーを満足させ、余裕があればマシューズがポイント賞を狙いにいくか。

◆ Team Giant - Alpecin
☆ MEZGEC Luka
キッテルとデゲンコルブが不在な中、第3のスポリンター、メスゲズがチャンスを生かせるか。

◆ Team Katusha
☆ PAOLINI Luca
ステージ優勝狙いの布陣。

◆ Team LottoNL-Jumbo
☆ KRUIJSWIJK Steven
☆ HOFLAND Moreno
ヨークシャーでようやく今シーズン初勝利を挙げたロットNL。このまま良い流れに乗って総合=クルイシュウィック、スプリント=ホフランドで良いリザルトを残せるか。

◆ Team Sky
☆☆☆ PORTE Richie
今シーズン、ダウンアンダー2位、アルガルヴェ4位、パリ~ニース1位、カタルーニャ1位、トレンティーノ1位と、完璧な道のりを辿ってきたポート。自身初めてまともな状態でグランツールの単独エースとしてジロに挑む。問題は単独エースとして走ることのプレッシャーか。

◆ Tinkoff - Saxo
☆☆☆ CONTADOR Alberto
2016年での引退を表明したコンタドール。今季はジロ&ツールのダブルツールを狙う。3月下旬のカタルーニャを最後にレースから離れており、カナリア諸島でのキャンプではかなりのトレーニングをこなした模様。それでもツールまでコンディションを保つ必要があるので、低めのコンディションでジロ序盤を戦うことになるだろう。

◆ Trek Factory Racing
☆☆ NIZZOLO Giacomo
☆ BEPPU Fumiyuki
☆ FELLINE Fabio
☆ VAN POPPEL Boy
昨年山岳賞を獲得したアレドンドは不在。ニッツォーロのステージ優勝とポイント賞獲得がメインシナリオか。

第1ステージの放送予定は以下の様になっています!

5月9日(土)
午後10:00~深夜 01:00
J SPORTS 3

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