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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
アメリカの実業家、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなってからもう3年が経ちます。
彼の人生は56年という他の人達に比べると短いものでした。
人生とは果たして長いのか?短いのか?
昨日43歳になった私ですが、仮に80歳まで生きたとして、残された人生の日数は13,513日となります。
バリバリ働ける年代を40代と仮定すると、残り2,556日。
50代いっぱい突っ走れたとしても、残り6,208日です。
かつて監督時代に、選手たちへミーティング中にこんな話をしたことがありました。
『皆はまだこのあとも選手を続けることはできると思うけど、皆が走れるレース数は大きくみれば毎レースごとにカウントダウンされている。引退してしまった自分はもうレースを走りたくても走ることはできない。目の前にあるものの価値を理解し大切にすれば、きっと何か大きなものを得ることができると思うよ。』
半分くらいの選手はポカーンとしていましたが、何人かの選手の目つきが一瞬変わったのがわかりました。
『自分もいつか死ぬのだということを覚えておくといい。失うものなど何もないことに気づける一番の方法だ。自分の心に従わずに生きる理由などない。』
ネットで検索してみると上記のようなジョブズ氏の名言というのがあちらこちらに転がっています。
特にジョブズ氏のフリークなわけではありませんが、やはり大きなことを成し遂げた人たちの言葉にはそれなりのヒントが含まれています。
人生をどう生きるかはそれぞれの自由ですし、本当の意味での"正しい生き方"など存在していないのはよく理解しています。
しかし、少なくとも大きなものを動かしたいのであれば、"情熱"と"方向性"と"価値"を明確に示すことができなければ、人に振り向いてもらうことはできません。
まもなく2014年という年が終わります。そして二度と2014年という年を生きることはできません。
新たにはじまる2015年という年も、一日一日を大切にし、そして何よりも"冒険心"を忘れることなく生きていきたいと思います。
今年も1年間いろいろとお世話になりました。
来るべき新しい年が皆様にとって佳き年となりますように。