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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
今年発足したロードレースの底辺拡大を目指すプロジェクト 『JrIDE PROJECT』 。
最初の年ということもあり、まずは “なにができるのか?” ということを模索しながらのスタートとなりました。
9月に開催したシンポジウムからここまで5つのイベントを開催してきました。
・9/1 『シンポジウム』
・10/4 『はじめてのスポーツ自転車教室』
・10/26 『はじめてのサーキット走行体験会』
・11/1〜3 『新人発掘!ユースキャンプ』
・11/16 『益田チャレンジャーステージ U19+U17クラスへの出場』
年内に今年の活動をまとめた 『報告会』 を開催し、まずは初年度の活動を終了する予定となっていますが、2年目の活動に向けてこれからの大きな方向性などを改めて決めていく必要があります。
まず、このプロジェクトのコアコンセプトについて、個人的には以下の様な趣旨のサブキャッチを考えています。
『才能を発掘し、才能を繋ぐプロジェクト』
世界に通用するような選手を生みだすためには、まずはベースとなる才能を持った人材を発掘する必要があります。
そしてもし、幸運にもその様な大きな才能に出会えた場合、今度はその子を正しい方向へと導く必要があります。
厳しい言い方になりますが、才能がなければ、例え正しいレールに乗っても世界のトップクラスへと這い上がっていくことはできません。
逆に才能があっても、進む方向を間違えてしまえば、その選手は簡単に潰れてしまいます。
このプロジェクトの主な役割はあくまで 『発掘』 であり、『育成』 は海外での活動も含めて既存の優良なシステム(チームや学校など)へ委ねることになります。
今後は、他のスポーツなどで全国クラスの成績を残している様な子供たちへロードバイクに触れる機会を提供していき、そして、その子の生活環境や性格などを考慮しながらベストな活動環境を紹介していく活動へと特化していく必要性があると感じています。
そのためにやらなければいけないことは、、、
・ロードバイクに乗るための環境の整備(交通ルールやマナーなどの啓蒙活動や安全指導)
・指導者の育成
・ロードレースの魅力の発信
・ロードバイクに気軽に乗れる機会の提供
・国内チーム(学校チーム、クラブチーム、コンチネンタルチーム)の横の繋がりの強化とそれらのチームの特性や各種情報の提供
などが挙げられます。
まずは今できることを一つづづ積み上げながら、理想の姿を追い求めていきたいと思います。