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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
9月は、3週連続で地域が主体となって開催する 『自転車イベント』 に参加してきました。
福島県、北海道美瑛町、新潟県南魚沼市に行ってきましたが、それぞれ規模や運営主体などは違うものの 『地域を盛り上げたい』 という根底の理念は共通しています。
実は、今後の 『ツアー・オブ・ジャパン』 のあり方を考える上で 『地域おこし』 というキーワードはとても重要な要素だと理解しています。
宇都宮ブリッツェンのチーム運営を通じて知った 『地域愛のパワー』 というものは決して小さなものではなく、現在、他の地域でも 『自転車を使って地域活性を行う』 という機運が徐々に高まりはじめています。
但し、具体的なビジネスモデルはまだ構築されておらず、各地域とも手探りで自転車イベントの開催を続けている状況です。
昨日、政府は臨時閣議を開き、『まち・ひと・しごと創生法案』 『地域再生法改正法案』 を決定し、夕刻、衆議院に提出しました。
法案では、基本理念として、『魅力ある就業機会の創出』 『結婚や出産、育児に希望が持てる環境』 や、『仕事と生活の調和を図るための環境の整備』 などの7項目を掲げています。
国が本気で地方再生に舵を切っているいま、そのキラーコンテンツとして “自転車” をフィーチャーしない手はありません。
まずは新しい 『ツアー・オブ・ジャパン』 から 『地域おこしと自転車』 を体現していきたいと思います。