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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
今日、明日と J SPORTS のロケで、今年の6月に全日本選手権が開催される岩手県の八幡平へ行ってきます。
ほぼ始発での移動なので昨夜は殆ど寝ることができず、先ほどちょっと仮眠しようと思ったところ、シクロワイアードの記事で森幸春さんが昨日の15時16分に永眠されたことを知りました。
森さんが体調を崩されていたことは、バイクタウンの土肥さんからいただいていたメールで少し前に知りました。
3月15日には 『森さんとお話する会』 が開かれましたが、インフルエンザを患った私は森さんにお会いすることができませんでした…
一昨日、森さんが入院されたという情報を聞き、ずっと森さんをケアされてきた池本さんに電話をしてお見舞いに行ける状況なのかを訪ねましたが、池本さんは既にその様な状況ではないことを丁寧に伝えてくれました。
結局、森さんにお会いすることができませんでした…
先々週に、迷惑を顧みずに森さんに一度だけ電話をしました。
恐らく、森さんが認識していない電話番号だったはずですが、森さんは丁寧に折り返しの電話をくださいました。
伝える言葉をちゃんと用意していなかった自分は、ただただ動揺してしまい、体調が優れないなか電話をしてしまったことを謝りながら、そしてお礼を言いました。
森さんは動揺している自分に対して優しく受け答えしてくださりました。
森幸春さんは、日本のロードレース界を長期間に渡って背負い、そして時代を切り開いてきた伝説のレーサーです。
いま我々は、森さんが切り開いてくださった道の続きを歩いています。
そして、次の世代に向けて開拓を続けることが、森さんへの恩返しになるのだと感じています。
森さん、どうか安らかにお眠りください。