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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
昔から 『練習中(低強度の有酸素運動)って頭が冴えるな〜』 とよく感じていました。
これは気のせいではなくて、近年科学的根拠付きでそのメカニズムが色々な媒体で解説されていますね。
適度な運動により脳内に分泌されるという、BDNF、エンドルフィン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン、などの脳内物質、、、
見方によっては、モルヒネやヘロイン、ニコチンといった常習性のある物質とも類似していますが、これらとは異なり、人体に良いものである点が大きな違いです。
ウォーキングやランニング、サイクリングがクセになってしまった人というのは、少なからずこれらのポジティブな脳内物質が快感物質となって、運動の継続を後押ししているのだと思います。
人が楽しい、気持ちいい、と感じる手段は世の中にたくさん溢れていますが、残念ながらその多くがネガティブな副産物とのトレードオフの関係にあります…
タバコを吸うとその瞬間は落ち着くけど…
お酒を飲み過ぎれば…
美味しい料理を食べ過ぎれば…
スイーツを食べ過ぎれば…
もちろん、運動もやり過ぎれば健康を害してしまいますが…
人生とは、何を手にしたか?何を成し遂げたか?何を持っているか?だけでは残念ながら幸福度を語ることができません。
しかし、正常な方法で脳内を常に幸福な状態に保てる人がいるならば、その人の環境がどうであろうとある意味で勝ち組なのだと思います。
適度な運動といのは、ネガティブな副産物の少ないナチュラルドラッグともいえます。
あ〜自転車乗りたいなあ〜