今年は、『手が震え』、『汗が吹き出し』、『目の前が真っ白になる』 という、いわゆる“テンパル”状況が例年よりも多いような気がします。

その中でもかなりの緊張度を味わった場面は…

◆ 『J SPORTS』 のライブ中継で解説ではなくて実況を担当した時。。。

◆ 先日、さいたま市で開催された 『2014年ツール・ド・フランス ルートプレゼンテーション』 で、ASOメンバーや世界のトップ選手たちを前にMCを担当した時。。。

文字にするとたいしたことではないように感じますが、実際は心臓が口から飛び出す様な緊張感を覚えました。

一山超えるとまた一山…

人生はチャレンジの連続だということは理解していますが、次から次へと新しいチャレンジが訪れるとその都度神経は大きくすり減ってしまいます。

やるからには価値あるものにしたい。

そう思えば思うほど緊張感は増し、自分自身に対するプレッシャーも大きくなります。

ある程度困難な仕事であっても、時間の経過とともに経験値が増していくとそれらは困難な仕事ではなくなり、いつしか周りから“スペシャリスト”と呼ばれるようになります。

スペシャリストになるということは非常に価値あることではありますが、個人レベルでみてスペシャリストになるということは、一定の完成の域に達してしまったという解釈にも繋がります。

もちろん、スペシャリストになってからも妥協なき追求の世界というものが存在していると思いますが、さすがに人前で赤っ恥をかくようなフェーズは卒業しているので、ある意味で成長が止まってしまった状況にもみえます。

『年をとると1年が早い』 という言葉をよく聞きますが、これらは人生や仕事などに対する経験値が上がり、現状の人生を生きることの“スペシャリスト”になってしまったからなのだと思います。

もちろんこれは悪いことではなく、むしろ落ち着いて生きるためには必要なことでしょう。

しかし、、、生まれつきの性格なのでしょうか？

自分の居場所や一定の評価というものを得ると、また次のステップへと移行してしまう…

もちろん大枠では一本の道の上を進み続けているつもりではありますが、いつまで経っても人生の経過速度の“加速”というものを感じることができません。

来年は、自分の人生のなかで12年に1度ほどのサイクルで起こってきた変化のタイミングとなりそうです。

毎日、色々なことが頭の中を巡り、焦りや不安などと戦っています…

でも、このチャレンジこそが最終段階であり、ようやく本質に手が届く位置に立てることになるので、 『いつかは毎日釣りだけして生きる』 という究極のスペシャリストを夢見ながら、のらりくらりと一歩ずつ歩みを進めていきたいと思います