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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

栗村修の日常 2013年08月09日

理想の形

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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現在、カリブ海に浮かぶフランス領の島 『グアドループ』 に於いて、UCI-2.2のステージレース 『Tour Cycliste International de la Guadeloupe』 が開催されています。

昨日行われた第6ステージを終え、ブリヂストン・アンカーの清水都貴選手が個人総合で首位に踊りでたようです。

このレースはUCIクラス2のレースですので、このまま清水選手が総合優勝を果たすとUCIポイントを40P獲得できます。

残り3つのステージでリーダージャージを維持すると、4Px3ステージ=12Pを獲得。

ここに清水選手の第2aステージ2位で得た5Pを追加すると合計で57Pとなります。

更に残りのステージで清水選手を含むブリヂストン・アンカーの日本人選手がステージ3位以内に入れば最大で24Pを獲得でき、この1レースでの獲得ポイントを81Pにまで伸ばすことが可能となります。

7月25日時点でのUCIアジアツアーナショナルランキングで日本は5位。

1位 IRAN 945P
2位 KAZAKHSTAN 588P
3位 HONG KONG 584P
4位 MALAYSIA 536.25P
5位 JAPAN 460P
6位 UZBEKISTAN 312P
※世界選手権の出場枠を得るためにはまずは8月15日時点で4位以内に入る必要がある

81Pの重みがよくわかります。

今回、ブリヂストン・アンカー勢は、日本人選手4名、フランス人選手2名のメンバー構成で出場しており、このレースと相性の良い清水選手をエースとして戦っているようです。

やはり日本企業のお金で運営しているチーム(コンチネンタルレベルのチームに関しては)については、エース=日本人選手、アシスト=外国人選手というのが、色々な意味で理想的な形だといえます。

もちろん、トップレースを走るようなプロコンチネンタル以上のチームについてはメンバーもよりグローバル化させるべきだとは思いますが、その殆どがデベロップメントチーム(育成チーム)であるコンチネンタルチームについてはメンバー構成をドメスティックなものとするのが世界の一般的な流れです。

但し、そうするためには、各チームの日本人エースの実力をもっと向上させる必要があるのは言うまでもありませんが…

ちなみに、今年のここまでの国内UCIレースのリザルトは以下の内容でした。

◆ツアー・オブ・ジャパン(クラス1)
1位 BALIANI Fortunato ITA PPO 80P
2位 ARREDONDO Julian David COL PPO 56P
3位 MONIER Damien FRA BGT 32P
4位 LEBAS Thomas FRA BGT 24P

5位 DYBALL Benjamin AUS HGP 20P
6位 西薗良太 JPN CSS 16P
7位 MONGUZZI Cristiano ITA VIN 12P
8位 LAPTHORNE Darren AUS DPC 8P
9位 EARLE Nathan AUS HGP 7P
10位 HUCKER Robbie AUS DPC 6P
11位 FAVILLI Elia ITA LAM 5P
12位 土井雪広 JPN UKO 3P
13位 CRAWFORD Jai AUS HGP 0P
14位 飯野智行 JPN BLZ 0P
※個人総合時間は12位までがポイント獲得圏内
※太字は日本のチームに所属する選手
※日本チームに所属する外国人選手の獲得ポイント(各ステージ&リーダージャージ含む)=273P
※日本人選手の獲得ポイント(各ステージ&リーダージャージ含む)=90P

◆ツール・ド・熊野(クラス2)
1位 ARREDONDO Julian David COL PPO 40P
2位 BALIANI Fortunato ITA PPO 30P

3位 EARLE Nathan AUS HGP 16P
4位 CAMPAGNARO Simone ITA PPO 12P
5位 土井雪広 JPN UKO 10P
6位 LEBAS Thomas FRA BGT 8P
7位 TORIBIO ALCOLEA Jose Vicente ESP UKO 6P

8位 MONGUZZI Cristiano ITA VIN 3P
※個人総合時間は8位までがポイント獲得圏内
※太字は日本のチームに所属する選手
※日本チームに所属する外国人選手の獲得ポイント(各ステージ&リーダージャージ含む)=115P
※日本人選手の獲得ポイント(各ステージ&リーダージャージ含む)=10P

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