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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
つい先日、プロ野球「横浜ベイスターズ」の球団売却交渉が破断になったとのニュースが流れました。
私は、横浜市西区生まれの川崎市多摩区育ちなので、小学生の頃から「大洋ホエールズファン」を貫いています。
「リーグ優勝」と「日本一」を経験できたのは、私が欧州のプロチームと契約していた1998年の一度だけ…
当時住んでいたベルギーのアパートで、毎日インターネットを繋いで試合結果をチェックしていたのを今でも覚えています。
しかし、近年はブッチギリの弱さをみせており、一部ではセ・リーグの「お荷物」とまで言われているようです。
ある報道によると、ベイスターズ球団の年間の総支出額は約75億円、これに対して球団の独自の収入が50億円、球団単体では約25億円の赤字となっていて、親会社のTBSから入る約20億円の広告宣伝費を足しても5億円の赤字だとのこと…
ちなみに自転車ロードレースの場合、ツール・ド・フランスに出場しているチームでも、ワイルドカードクラスならば年間5億円程度でも運営できています。
また、一流選手を集めてツール優勝を狙えるトップチームを作りたい場合でも、恐らくTBSがベイスターズに支払っているとされる約20億円の広告宣伝費があれば可能になってくるでしょう。
まあ、プロ野球と自転車ロードレースを比べても構造自体が違うのでただの参考にしかなりませんが、まずは横浜ベイスターズに健全な「身の丈経営」を行っていただいて、1998年のあの夢をもう一度実現して欲しいものです…