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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
私が監修を務めている、「週刊少年サンデー」で連載の自転車ロードレースマンガ「ツール!」の第1巻が4月16日に発売されました。
激戦区の少年マンガで連載を続けていくのは大変なことの様ですが、なんとか主人公の「ヒイロ」にはツール目指してがんばって欲しいものです
さて、話は変わりまして、今朝の日経新聞に、国内バスケットボールの「JBL」と「bjリーグ」の2つのプロリーグの統合計画の記事が載っていました。
先日のブログでもご紹介した、「栃木ブレックス」が所属する「JBL=元社会人リーグ」と、そこから半ば喧嘩別れ的に独立して発足した「bjリーグ=地域密着型プロリーグ」が数年後に統合する計画がある様です。
気になるのは、結局、どちらのシステム(従来型の実業団型か?地域密着型か?)が採用されるのかというところでしたが、結論としては、地域密着型プロチームへの統合を目指す様で、その結果、現在JBLで活動している大企業系の実業団チームが廃部や休部の選択肢を選んでも仕方がないという、大きな覚悟の上での改革となる様です。
我々がいつも話していたのは、「自転車は、JBLなのか?bjリーグなのか?」という命題にも、一つの方向性が生まれるかもしれません。
現在の国内ロードチームは、各チームの監督さんなどの考え方に沿ってそれぞれのチームがバラバラの目標と活動を繰り返しており、長期的な計画はほぼ皆無に近いのが現状です。
酷い言い方を敢えてすれば、チーム責任者のやる気と機嫌で、チームの活動方針が決まっている感があり、責任者(もしくはご機嫌)が変われば、ガラッと活動内容が変わることも多々ありました。
しかし、今後は、チーム(企業)が主体のリーグ運営ではなくて、リーグ(地域=ファン)が主体のチーム運営にシフトしていくとこが、そのスポーツを永続的に発展されるファクターになると感じています。
もちろん、自転車とバスケットボールでは国際的な競技形式に違いがあるので一概に比較はできませんが、バスケットボールリーグの今後の動向は、我々にとって非常に気になる存在となるのは間違いありません。