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サイクル ロードレース コラム 2024年9月5日

【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】カーデン・グローブスが混戦の集団スプリントを制し今大会区間3勝目/第17ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ブエルタ・ア・エスパーニャ

カーデン・グローブスがマイヨ・ベルデ着用で勝利

アルヌエロのフアン・デ・カスティーリョ記念碑からサンタンデールまで141.5kmの中級山岳ステージ、2級山岳が2つそびえ立つ。オフィシャルスタートが切られると飛び出したのはヨナス・グレゴー(ロット・デスティニー)、ティボー・ゲルナレック(アルケア・B&Bホテルズ)、トマ・シャンピオン(コフィディス)、シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)の4人。追走が出たものの、こちらは容認されずに集団に吸収された、先頭4人のままレースは進行。メイン集団はエキポケルンファルマ、dsmフィルメニッヒ・ポストNLアルペシン・ドゥクーニンクが4分台でコントロール。

2級ラ・エストラングアダは20%近い勾配が続く区間もありイササはついていけなくなり、山頂はグレゴーが先頭通過。シャンピオンがパンクでチームカーを呼ぶものすぐに対応できず離されてしまったが、イササが復帰した先頭3人はシャンピオンが戻ってくるのを待つことを選択、2級カラコルもグレゴーが先頭通過。

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残り距離50kmを切るとメイン集団は速度を上げてタイム差を詰めてくる、30kmを切ると雨が降り始めたがレインウェアを着る余裕もなく、濡れた路面を慎重に頭グループは走り後続は追いかける。中間スプリントポイントはシャンピオンが先頭通過、集団はあらそわずにマイヨ・ベルデ着用のカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)。

スプリンターズチームが隊列を組んで速度を上げている中、残り距離14kmでヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)がメイン集団から抜け出したが見逃されなかった。サンタンデールの街中の幹線道路のラウンドアバウトと隧道の立体交差を抜け、もうすぐで先頭グループを吸収というタイミングでマウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)とマックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)がロングアタック、残り距離2.5kmで最後まで逃げていたゲルナレックを吸収、カンペナールツも抜け出しアルペシン・ドゥクーニンクが追いかけるがdsmフィルメニッヒ・ポストNLが番手に入り集団の速度を上げないようにアシストしている。

抜け出した3人が先頭でフラムルージュ、アルペシン・ドゥクーニンクが隊列を組み直し再び追いかける、最後の右コーナーもシュミットが先頭で加速する、横いっぱいに広がってグローブスもスプリントを開始、パヴェル・ビットネル(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)も上がってきてグローブスが先頭でフィニッシュラインに飛び込んだ、今大会3勝目。総合勢も集団フィニッシュで順位に変動はなかった。

「タフな1日だった、チームはとても強かった、3勝目を挙げてチームの働きに報いることができてとても嬉しい」グローブス、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第17ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)in 3h 32' 14''
2 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
3 フィト・ブラーツ(ベルギー/アンテルマルシェ・ワンティ),,
4 パウ・ミケル(スペイン/エキポケルンファルマ),,
5 コービン・ストロング(ニュージーランド/イスラエル・プレミアテック),,
6 ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー/ロット・デスティニー),,
7 エドワルト・プランカールト(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク),,
8 マティス・ルベール(フランス/アルケア・B&Bホテルズ),,
9 アリエン・リヴィンズ(ベルギー/ロット・デスティニー),,
10 シャビエル・ベラサテギ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ),,

個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 68h 41' 14''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 05''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 01' 25''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 01' 46''
5 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 02' 18''
6 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 03' 48''
7 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 53''
8 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 04' 00''
9 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 27''
10 パヴェル・シヴァコフ(フランス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 19''

ポイント賞
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)222 Pts
2 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)106 Pts
3 アロルド・テハダ(コロンビア/アスタナカザクスタン)95 Pts

山岳賞
1 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)56 Pts
2 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)42 Pts
3 パブロ・カストリーリョ(スペイン/エキポケルンファルマ)37 Pts

ヤングライダー賞
1 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)in 68h 45' 07''
2 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 07''
3 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 34''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 205h 35' 17''
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 43' 00''
3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 1h 20' 18''

敢闘賞
216 シャビエル・イササ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ)

リタイア
55 サンデル・デペステル(ベルギー/デカトロン・AG2Rラモンディアル)
81 マイケル・ウッズ(カナダ/イスラエル・プレミアテック)

コースマップ

コースマップ

9月5日(木) 第18ステージ
ビトリア=ガステイス > マエストゥ イスキ自然公園
179.3 km(中級山岳)
TTスペシャリストやクライマー以外が輝ける最後のチャンス

最後の週末を前に、いわゆる「クライマー」でも「タイムトライアルスペシャリスト」でもない選手にとっては、おそらく泣いても笑っても最後のチャンス。果敢な逃げが勝利をつかむか。開催委員会はまた、小集団スプリントフィニッシュもあり得ると予想する。

昨夏はツール・ド・フランス第2ステージのスタート地となったビトリア=ガステイスが、ブエルタ一行を戦いへと送り出す。最短距離ならフィニッシュまで約25km、たとえ西から遠回りしたとしても約115km。ところが今ステージは、わざわざ40kmほど寄り道して、オバレネス山地へと切り込む。

迂回路に待ち受ける山は2つ。2級山岳は11.1kmもだらだらと上り続けるが、平均勾配は3.4%の緩やかな山だ。一方の1級山岳プエルト・エレラは登坂距離5.6km、平均勾配8.3%、最大14%となかなかに手強い。しかも序盤には9.8%ゾーンが1kmにわたり続くし、山頂までの600mは勾配11%!

ただ勝利へのアタックを決めるには、少々遠すぎるかもしれない。エレラ山頂からフィニッシュまで、いまだ45kmも残っている。むしろラスト15kmほどでイスキ自然公園に突入してからが、勝負どころとなるかもしれない。道幅は急激に狭まり、いたるところに細かいうねりや起伏が潜んでいる。ラスト4kmからは、スピードの出るダウンヒルも待っている。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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