人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2024年9月2日

【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】12年ぶりの激坂クイトゥ・ネグルを制したのはパブロ・カストリーリョ、オコーナーは総合首位をキープ/第15ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
  • Line
ブエルタ・ア・エスパーニャ

素晴らしい粘りの走りで区間2勝目、パブロ・カストリーリョ

インフィエストからバルグランデ=パハーレス スキー場の激坂クイトゥ・ネグルまで142.9kmの山岳ステージ、よじ上るのは1級山岳が2回、3級山岳1つ、超級山頂フィニッシュが1つ。オフィシャルスタートが切られ飛び出したのはカスパー・アスグリーンティーレックス・クイックステップ)とチョミン・フアリスティ(エウスカルテル・エウスカディ)、その後もつぎつぎと選手たちが飛び出しジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)、マルコ・フリーゴ、ライリー・シーアン(ともにイスラエル・プレミアテック)、ヨナス・グレゴー(ロット・デスティニー)、マックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、トマ・シャンピオン(コフィディス)、パブロ・カストリーリョ(エキポケルンファルマ)9人の先頭グループが形成された。

ルイス・メインチェスアンテルマルシェ・ワンティ)がブリッジを試みメイン集団から抜け出す、マルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)とマイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)も飛び出し1級コリャディエリャを上り山頂先頭通過はヴァイン、そして下り終えるとメイン集団が追いついてレースは仕切り直し。ソレル、ブリュノ・アルミライユ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、シーアン、グレゴー、カンタン・パシェ(グルパマ・FDJ)、メインチェス、ヨン・イサギレ(コフィディス)、カストリーリョの8人が先頭グループとなり3級山岳で追走していたステフェン・クライスヴァイク(ヴィスマ・リースアバイク)、パヴェル・シヴァコフ(UAEチームエミレーツ)、ダニエル・マルティネスアレクサンドル・ウラソフ(ともにレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら9人が合流。

自転車好きコミュニティサイト(無料)のお知らせ

  • 優勝者を予想する「サイクル誰クル?」のほか、メンバー同士が好きなテーマで話せる「トークルーム」、投稿された写真の中から辻啓氏が毎月優秀作品を数点セレクトする「写真部」、飯島誠氏によるオンラインライドイベントを開催する「宅トレ部」などコンテンツが盛りだくさん。

    サイクルビレッジ | J SPORTS【公式】

    優勝者を予想する「サイクル誰クル?」のほか、メンバー同士が好きなテーマで話せる「トークルーム」、投稿された写真の中から辻啓氏が毎月優秀作品を数点セレクトする「写真部」、飯島誠氏によるオンラインライドイベントを開催する「宅トレ部」などコンテンツが盛りだくさん。

J SPORTS オンデマンド番組情報

メイン集団はティーレックス・クイックステップが牽引しタイム差を2分程度に抑えている、2回目の1級山岳に入ると先頭グループからソレル、グレゴー、メインチェスらが遅れている。山頂はヴァインが先頭通過し山岳ポイントでワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)と並んだ。ダウンヒルをこなし、バルグランデ=パハーレス スキー場の上りに入るとシヴァコフ、ウラソフ、カストリーリョの3人となった。マイヨロホ・グループは2分後方から追いかける。

残り距離3kmのクイトゥ・ネグルに入ると同時にカストリーリョがアタック、シヴァコフとウラソフは見送る。カストリーリョの粘りの走りは諦めることを知らず、追いついてきたウラソフに抜かれることなく、ペダルを回し続けブエルタ区間2勝目を挙げた。

メイン集団ではミケル・ランダ(ティーレックス・クイックステップ)が最初に仕掛け、フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)の牽引でマイヨ・ロホ着用のベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)が離れていった。プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が放たれると淡々とペダルを踏み続け、エンリク・マスモビスター)が追いつきカストリーリョから1分4秒遅れでフィニッシュ、オコーナーは1分42秒遅れだったためマイヨ・ロホのキープに成功して2週目を終えた。※ログリッチは20秒のペナルティが加算され総合タイムは1分3秒差となった

「1回目の勝利は何が何だかわからなかったけれど、今回の勝利は夢を叶えてる実感がある、最高のブエルタだ」カストリーリョ、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第15ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 パブロ・カストリーリョ(スペイン/エキポケルンファルマ)in 3h 45' 51''
2 アレクサンドル・ウラソフ(/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 12''
3 パヴェル・シヴァコフ(フランス/UAEチームエミレーツ),,
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 01' 04''
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ),,
6 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 01' 09''
7 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 01' 13''
8 セップ・クス(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 01' 22''
9 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 01' 27''
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 01' 37''

個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 60h 19' 22''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 43''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 02' 23''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 02' 44''
5 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 03' 05''
6 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 33''
7 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 04' 39''
8 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 40''
9 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 04' 51''
10 パヴェル・シヴァコフ(フランス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 12''

ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)291 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)182 Pts
3 アロルド・テハダ(コロンビア/アスタナカザクスタン)95 Pts

山岳賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)46 Pts
2 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)46 Pts
3 パブロ・カストリーリョ(スペイン/エキポケルンファルマ)37 Pts

ヤングライダー賞
1 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)in 60h 23' 55''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 07''
3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 18''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 180h 41' 51''
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 31' 08''
3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 57' 52''

敢闘賞
15 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)

リタイア
128 ペラヨ・サンチェス(スペイン/モビスター)
5 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)

コースマップ

コースマップ

9月3日(火) 第16ステージ
ルアンコ > ラゴス・デ・コバドンガ
181.3 km(山岳)
休息日明けに伝統のコバドンガ山頂バトル

2024年最後のグランツールも、いよいよ最終週に突入した。総合争いは、さらに過熱しそうだ。なにしろマドリード到着までの残り6日間のうち、実に半分の3日間が難関山頂フィニッシュ。しかもこの日、2回目の休息日明けに、いきなり伝統のコバドンガ山頂バトルが待ち受ける!

カンタブリア海を望むスタート地を後にして、海抜0m前後を進む序盤70kmのうちに、大急ぎで休みボケを解消すべし。ステージ中盤以降、道は決して、選手たちを甘やかしてはくれない。

最初の難関は、1級山岳ミラドール・デル・フィト(登坂距離7.1km、平均勾配7.9%、最大12%)。360度のパノラマが楽しめる展望台(ミラドール)が自慢のこの山は、慣例では、コバドンガの「直前」に位置することが多い。

ただし今年のプロトンは、そこから別の山へと寄り道する。それが2021年大会で初めて使用された1級山岳コリャダ・リョメーナで、平均勾配は9.3%にも至る難峠だ(全長7.6km、最大14%)。しかも3年前は、この山で加速したベルナルに、すかさずログリッチが反応。そのまま山頂からの34kmの長い長い下りを先行し、全長12.5kmのコバドンガで独走態勢に入り……つまり61kmもの長いアタックを成功させている!

もちろん締めくくりは、史上23回目の、21世紀に入ってからは10回目の超級コバドンガフィニッシュ。平均勾配自体は6.9%と厳しくはないものの、中盤に勾配二桁台の激ゾーンが2kmにわたって続く。最大勾配は16%。

むしろコバドンガの魅力は、9%台の難勾配と、遠くまで見えるなだらかなゾーンとが、山道の後半に繰り返し訪れること。これが選手たちにリズムの変化を強い、時に強豪たちの凄まじいにらみ合いを演出する。なにより山頂に湖(ラゴス)を抱くこの山は、しばし厚い霧に包まれる。3週目初日のマイヨ・ロホ争いは、神秘的な雰囲気の中で繰り広げられるのだ。

コースプロフィール

コースプロフィール

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ