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【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】200km超えの中級山岳ステージの最後は集団スプリント!グローブスが制す/第14ステージ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部ハードな一日を集団スプリントで締めくくったカーデン・グローブス
ビリャフランカ・デル・ビエルソからビリャブリノまで今大会最長の200.4km、中級山岳ステージ。オフィシャルスタートが切られると最初に飛び出したのはトーマス・デヘント(ロット・デスティニー)、7km進んだところで吸収され、ライリー・シーアン(イスラエル・プレミアテック)のアタック、パヴェル・ビットネル(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)も飛び出してまだまだ落ち着く様子は見えない。
レース開始から1時間ほど進んだところで飛び出したのはジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)、イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ)、クサンドロ・ムーリッセ(アルペシン・ドゥクーニンク)、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)4人、そこに合流したヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)、アロルド・テハダ(アスタナカザクスタン)での先頭グループが形成された。メイン集団はヴィスマ・リースアバイクが先頭を牽引、タイム差を2分半でコントロール。
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残り距離109kmでフィニッシュ地のビリャブリノを通り周回コースへと入る、メイン集団とのタイム差は2分、3級山岳と中間スプリントポイントはムーリッセが先頭通過。先頭5人が登坂距離22.7kmもの1級山岳レイタリエゴスに入るとデルトロ、ムーリッセ、カンペナールツは遅れていった、メイン集団は1分後方にまで詰めている。
テハダ、フリーゴ、ナルバエスと順々に吸収し山頂をワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)が先頭通過、下りは集団ひと塊りで走り、途中プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がバイクトラブルでチームメートのダニエル・マルティネスのバイクを借りて走り出すシーンもあったが特に問題はなかった。
平地までたどり着いた残り距離5kmになるとアルペシン・ドゥクーニンクがトレインを組んで集団スプリントに備える、dsmフィルメニッヒ・ポストNLの隊列と並んでフラムルージュ、エドワルト・プランカールト(アルペシン・ドゥクーニンク)のリードアウトから飛び出したのはカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)、番手のファンアールトも加速したが先頭のままフィニッシュラインに飛び込んだのはグローブス、今大会2勝目を挙げた。
「ヴィスマが牽引を始めてスプリント勝負になると思った、チームは素晴らしい仕事をしてくれた、勝利できて本当にうれしい、ブエルタでのレースが大好きなんだ」グローブス、ステージ勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル
【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第14ステージ|Cycle*2024
ステージ順位
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)in 4h 21' 34''
2 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク),,
3 コービン・ストロング(ニュージーランド/イスラエル・プレミアテック),,
4 マティアス・ヴァチェク(チェコ/リドル・トレック),,
5 パウ・ミケル(スペイン/エキポケルンファルマ),,
6 フィリッポ・バロンチーニ(イタリア/UAEチームエミレーツ),,
7 シモン・グリエルミ(フランス/アルケア・B&Bホテルズ),,
8 アリエン・リヴィンズ(ベルギー/ロット・デスティニー),,
9 シャビエル・ベラサテギ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ),,
10 カルロス・カナル(スペイン/モビスター),,
個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 56h 31' 49''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 21''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 03' 01''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 03' 13''
5 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 03' 20''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 12''
7 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 29''
8 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 04' 42''
9 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 04' 44''
10 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 17''
ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)291 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)182 Pts
3 アロルド・テハダ(コロンビア/アスタナカザクスタン)95 Pts
山岳賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)46 Pts
2 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)23 Pts
3 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)23 Pts
ヤングライダー賞
1 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)in 56h 36' 01''
2 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 17''
3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 01' 12''
チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 169h 13' 55''
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 38' 29''
3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 48' 39''
敢闘賞
24 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)
リタイア
184 ルーベン・フェルナンデス(スペイン/コフィディス)
コースマップ
9月1日(日) 第15ステージ
インフィエスト > バルグランデ=パハーレス クイトゥ・ネグル
142.9 km(山岳)
アングリルを誇るアストゥリアス州は激坂の宝庫
12年ぶりに、恐ろしきモンスターが帰ってくる!フィニッシュ前約3kmに、勾配20%ゾーンが「100m×5か所」も散らばるという凄まじさ。あの年の区間覇者が、最後の200mをよじ登るのに、1分20秒もかかってしまったという桁違いの逸話。超級山岳クイトゥ・ネグルが、再びプロトンの前に立ちはだかる。
9月に入り、徐々に大会の終わりが見えてきた。マドリード到着はちょうど1週間後。翌日に2回目の休息日を控えて、マイヨ・ロホ争いは大急ぎで佳境を迎える。
あのアングリルを誇るアストゥリアス州は、そもそも激坂の宝庫である。クイトゥ・ネグルに先立って登場する1級山岳コリャディエリャ(登坂距離6.4km、平均勾配8.2%、最大14%)だって、かなりの難関だ。山道の中盤には、2kmにわたり、9%台の難勾配が続く。しかもプロトンは、ステージ半ばで道をくるりと一周回して、このコリャディエリャをわざわざ2回も上るのだ。
ヘアピンカーブがいくつも待ち受ける下りも、やはり2回ダウンヒル。こうして標高243mの谷間まで下りきったら、ラスト40kmはひたすら登りっぱなし。最後は今大会最高地点である標高1847mまで駆け上がる。
今年でオープン70周年を迎えるバルグランデ=パハーレススキー場は、過去幾度もブエルタに登場してきた。そして12年前に、それまでの山頂から、さらに3km先まで舗装が施された。空にうねうねと伸びるのびる、細くて険しい道。新たな激坂クイトゥ・ネグルの誕生だった。
つまり全長18.9km。平均勾配7.4%の山道は、ラスト3kmの前と後で、がらりと表情を変える。たしかに残り7km地点には1kmにわたり13%弱のゾーンも潜んでいる。しかし漕いでも漕いでも20%ゾーンから抜け出せない、そんなラスト3kmの破壊力こそが、伝説級のバトルを演出するのだ。
コースプロフィール
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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