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サイクル ロードレース コラム 2024年8月29日

【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】ダンバーが完璧なタイミングでロングアタックを決め区間初勝利、ベネットが総合10位へ、ログリッチとマスがタイム差を稼ぐ/第11ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ブエルタ・ア・エスパーニャ

つらい時期を乗り越えてエディ・ダンバーがグランツール初区間勝利

ガリシア州ア・コルーニャ県のパドロンを舞台にカテゴリー山岳を4回上る周回コース、逃げ向きとなればジュリアス・ファンデンベルフ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)のファーストアタックでたたかいの狼煙があがり、続々とアタッカーが飛び出すも決定的な動きにはつながらない。ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)の抜け出しも捕まり、ウルコ・ベラーデ(エキポケルンファルマ)、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)が飛び出し、ルイス・メインチェスアンテルマルシェ・ワンティ)、サム・オーメン(リドル・トレック)、ルーカ・ヴェルガリート(アルペシン・ドゥクーニンク)が抜け出した、最初の3級山岳はフリーゴが先頭通過。

その後もヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)、フィリッポ・ザナジェイコ・アルウラー)、マックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)などが飛び出し続けた、残り距離100kmを切ってもアタック合戦は続き、メイン集団はわずか30秒後方から追い続けている。残り距離89kmでクサンドロ・ムーリッセ(アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭グループから抜け出し独走を開始。追走グループは39人にまで膨れ上がり、メイン集団は容認、タイム差があっという間に3分台に広がった。2級山岳2つと中間スプリントポイントをムーリッセが先頭通過。

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追走グループに総合16位総合タイム+9分50秒のジョージ・ベネットがフリーゴやマシュー・リッチテッロ、コービン・ストロング(ともにイスラエル・プレミアテック)と乗っておりメイン集団とのタイム差が7分近くついたため、総合順位をヴァーチャルで5位にまで上げている。

残り距離32kmでムーリッセは吸収されると、区間優勝狙いで活発化、シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)やカンペナールツらがアタックを仕掛け、最終峠でカルロス・ベローナ(リドル・トレック)、ザナ、ベラーデの3人が飛び出しプールが追いかけベローナが山頂先頭通過。

メイン集団ではアレクサンドル・ウラソフの牽引からアタックしたプリモシュ・ログリッチ(ともにレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がマイヨ・ロホ着用のベン・オコーナーデカトロン・AG2Rラモンディアル)を突き放すことに成功、エンリク・マスモビスター)だけがついていく。

先頭グループに乗っていたダニエル・マルティネス(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がログリッチに合流してオコーナーとのタイム差を縮めるために牽引している。平地区間に入ると追走が先頭に追いつきフラムルージュでベローナがアタック、残り距離700mで吸収されカウンターで飛び出たのはエディ・ダンバー(ジェイコ・アルウラー)、絶妙なタイミングで後ろはお見合いしてしまい差が大きく開いた。ダンバーは2秒のタイム差をつけてグランツール初区間優勝。

ログリッチとマスはオコーナーに対し37秒総合タイム差を詰め、ベネットは総合10位にジャンプアップしている。

「信じられない! 去年のブエルタ以来7、8回落車していて膝を負傷したときはサイクリングキャリアの終わりになると思った、でも周りがサポートしてくれて応援してくれている、今日はそのすべてに恩返しができた」ダンバー、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第11ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 エディ・ダンバー(アイルランド/ジェイコ・アルウラー)in 3h 44' 52''
2 クインテン・ヘルマンス(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)+ 00' 02''
3 マックス・プール(イギリス/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
4 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 04''
5 ウルコ・ベラーデ(スペイン/エキポケルンファルマ),,
6 フィリッポ・ザナ(イタリア/ジェイコ・アルウラー),,
7 ヨン・イサギレ(スペイン/コフィディス),,
8 カルロス・ベローナ(スペイン/リドル・トレック),,
9 ジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア/アスタナカザクスタン),,
10 ブランドン・マクナルティ(アメリカ/UAEチームエミレーツ),,

個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 43h 54' 54''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 03' 16''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 03' 58''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 04' 10''
5 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 04' 40''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 23''
7 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 05' 29''
8 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 30''
9 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル),,
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/イスラエル・プレミアテック)+ 05' 46''

ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)243 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)162 Pts
3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts

山岳賞
1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)22 Pts
2 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)22 Pts
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)18 Pts

ヤングライダー賞
1 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)in 44h 00' 17''
2 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 06''
3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 01' 18''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 131h 51' 14''
2 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 13' 10''
3 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 13' 11''

敢闘賞
75 クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)

リタイア
145 クリス・ハーパー(オーストラリア/ジェイコ・アルウラー)
21 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)
44 パトリック・コンラッド(オーストリア/リドル・トレック)
167 ロレンツォ・ロータ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ)

コースマップ

コースマップ

8月29日(木) 第12ステージ
オウレンセ テルマル > モンターニャ・デ・マンサネーダ スキー場
137.5 km(丘陵/山頂フィニッシュ)
今大会最短距離で果敢な高速バトルが繰り広げられる

ラインステージとしては今大会最短で、コース上にポイントのつく山岳はひとつだけ。スタートからフィニッシュまで、果敢な高速バトルが繰り広げられるに違いない。

温泉地から始まる1日は、決して単純ではない。「リビエラ・サクラ(聖なる流域)」と呼ばれるシル渓谷を貫くコースには、細かいうねりが多く、アップダウンがうんざりするほど登場する。たしかに1つ1つの起伏は厳しくはないが、繰り返しが、確実に脚を削っていく。

もちろん今区間最大の勝負地は、道の終わりに待ち構える1級山岳モンターニャ・デ・マンサネーダ。ガリシア州唯一のスキー場へと向かう全長15.4km山道は、平均勾配4.7%と、幅広い脚質に可能性が開かれている。ただラスト2kmは勾配8%前後ときつく、12%ゾーンも待ち構える。

山岳賞狙いの選手にとっては、もしかしたら、旨味の少ないステージかもしれない。しかし過去1度だけ同フィニッシュが使用された2011年大会は、モンクティエが制し、4年連続山岳賞へ向けての堅固な礎を築いた縁起の良い山であることも忘れてはならない。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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