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サイクル ロードレース コラム 2024年8月26日

【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】アダム・イェーツがみごと逃げ切り勝利で総合ジャンプアップ、カラパスも大成功/第9ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ブエルタ・ア・エスパーニャ

うれしいブエルタ初区間優勝のアダム・イェーツ

休息日を翌日に控えた第一週の最終日、モトリルからグラナダまで178.5kmの山岳ステージ、1級山岳が3つ立ちはだかる。昨日5分近く遅れてしまったジョアン・アルメイダUAEチームエミレーツ)はコロナ陽性判定でリタイアしている。

オフィシャルスタートが切られるとワウト・ファンアールトヴィスマ・リースアバイク)が飛び出し、マルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)とパブロ・カストリーリョ(エキポケルンファルマ)が合流、さらにシュテファン・キュンググルパマ・FDJ)ら4選手が追いつき、つづけてダヴィド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)、アダム・イェーツ、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)らも追いつき、さらにマックス・プール、ハイス・レイムライゼ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)もジョイン、26人の巨大な先頭グループが形成された。

最初の1級山岳エル・プルチェに入ると先頭グループはソレルが猛烈な牽引で上りついていけなくなる選手が続出、あっという間に人数を8人に減らした。メイン集団からはリチャル・カラパスEFエデュケーション・イージーポスト)が残り距離90km地点から1人抜け出し4分先にいる先頭グループへのジャンプアップをはかる、山頂の先頭通過はゴデュ。

ダウンヒルをこなし2回上る1級山岳アサリャナスの1回目残り距離58.3kmでイェーツがアタック、一緒に先頭を走っていたゴデュを置き去りにして独走を開始。灼熱の中、チームのエースとして返り咲く必要があるイェーツは1級山頂先頭通過を2回で山岳賞で首位に立ち、ボーナスタイムも獲得。メイン集団はミケル・ランダティーレックス・クイックステップ)、セップ・クス(ヴィスマ・リースアバイク)が遅れ、エンリク・マスモビスター)が抜け出してタイム差を稼ぎに来ている、1分ほど先行したが下りでミスをし落車は回避できたがマイヨロホ・グループに追いつかれてしまった。

イェーツはペダルを踏み続けてブエルタでの初区間優勝を挙げた。2位にはカラパスが1分39秒遅れで、3位にはマイヨ・ロホ着用のベン・オコーナーデカトロン・AG2Rラモンディアル)が3分45秒遅れでフィニッシュしている。大逃げを成功させたイェーツは総合27位から7位まで順位を上げ、カラパスは総合18位から3位までジャンプアップしている。

「とても暑くてとても苦しかった、グランツールのステージで勝つことができて本当に嬉しい、マルクとジェイが完璧にお膳立てしてくれた。正直総合なんてどうでもいい、今日はステージがすべてだった」イェーツ、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第9ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)in 4h 42' 28''
2 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 01' 39''
3 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 03' 45''
4 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ),,
5 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ),,
6 パヴェル・シヴァコフ(フランス/UAEチームエミレーツ),,
7 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ),,
8 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ),,
9 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ),,
10 エンリク・マス(スペイン/モビスター),,

個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 36h 09' 36''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 03' 53''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 04' 32''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 04' 35''
5 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 05' 17''
6 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 05' 29''
7 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 05' 30''
8 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル),,
9 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 06' 00''
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 06' 32''

ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)203 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)162 Pts
3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts

山岳賞
1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)22 Pts
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)18 Pts
3 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)18 Pts

ヤングライダー賞
1 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)in 36h 15' 05''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 31''
3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 01' 49''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 108h 43' 16''
2 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 05' 03''
3 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 06' 10''

敢闘賞
16 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)

リタイア
135 ライナー・ケップリンガー(オーストリア/バーレーン・ヴィクトリアス)
11 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)
28 ジョシュア・ターリング(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)
131 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)

コースマップ

コースマップ

8月27日(火) 第10ステージ
ポンテアレーアス > バイヨーナ
159.6 km(山岳)
フィニッシュ手前20kmの1級山岳、ビーゴ湾岸へと誘うダウンヒル

うんざりするほどうねる道と、海抜の低い地から突如としてそびえ立つ急坂群。序盤に逃げ出すチャンスも、最終盤にアタックを仕掛ける舞台も揃っている。1回目の休息日明け、総合勢たちも、大急ぎで集中力を取り戻さねばならない。

南から北へ、一気に1000km近くの大移動を経たブエルタ一行は、ポルトガルとの国境にほど近い町から大会2週目へと走り出す。のんびりしている暇はない。スタートからわずか12kmで、2級山岳へと挑みかかる。

15kmの長い上りと、20kmもの長い下りを利用して、本日の逃げ集団が飛び出していくに違いない。その後しばらくは難所も姿を潜め、プロトンは静かな一時を過ごす。

残念ながら平地はわずか1時間ほどで終わり。ラスト60kmから、再び選手たちは山地へと放り出される。しかも3連続登坂で、山の難度は3級→2級→1級と右肩上がり。ちなみに2021年第20ステージの終盤に、同じ3つの山が同じ順番で登場している。ただ3年前はその後に別の山へと向かったが、今回は3連続登坂から直接、フィニッシュへと急ぐ。

つまりフィニッシュ手前20kmに位置する1級山岳モウガス(登坂距離9.9km、平均勾配6%)こそが、本日の重要な勝負地。登坂口からいきなり勾配10%超・最大15%というパンチの効いた山道は、しかも約5kmにわたり延々と難勾配が続く。下りも決して侮るべからず。ビーゴ湾岸へと誘うダウンヒルは、無数のカーブが潜んでいる!

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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