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サイクル ロードレース コラム 2024年8月24日

【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】マイヨ・ベルデ着用のファンアールトが今大会2勝目/第7ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ブエルタ・ア・エスパーニャ

今大会2勝目を挙げたファンアールト

アルチドーナからコルドバまで180.2kmの丘陵ステージ、プロトンはオリーブ畑を突き進む。この日の逃げはシャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)1人だけ、追い風を受けてレース最初の1時間の平均時速44.453 km/h、一時的に集団から8分以上のタイム差を与えられた。中間スプリントポイントはイササが先頭通過、集団はカーデン・グローブスアルペシン・ドゥクーニンク)、ワウト・ファンアールトヴィスマ・リースアバイク)の順で通過している。

残り距離38kmでイササを吸収したあと、2級山岳14%坂へ。エドアルド・アッフィニ(ヴィスマ・リースアバイク)、ダニエル・マルティネスレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)、デカトロン・AG2Rラモンディアルが集団を牽引している。山岳賞ジャージ着用のシルヴァン・モニケ(ロット・デスティニー)が遅れ、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)も遅れ、牽引がアッフィニからレッドブルの牽引に変わるとペースはさらに上がり、ちぎれていく選手が増えていく。

マイヨ・ブランコ着用のフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がついていけなくなり、マルティネスの牽引が終わった時点で山頂まで2.5km、プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が前に出されてしまった。後ろにはセップ・クス(ヴィスマ・リースアバイク)、ベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)らがついている。集団に残っていたアレクサンドル・ウラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が先頭に出て集団を牽引、山頂手前でレナルト・ファンイートヴェルト(ロット・デスティニー)がアタック、背後にリチャル・カラパスEFエデュケーション・イージーポスト)、エンリク・マスモビスター)がついている、ログリッチがカウンターで飛び出し先頭通過でボーナスタイム6秒を獲得。

下りでパヴェル・シヴァコフ(UAEチームエミレーツ)がアタックするもすぐにチェックが入り吸収、次に飛び出したマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)にはチェックが入らず独走を開始、集団はクスが先頭でファンアールトのための牽引をしている。ソレルは残り距離3.6kmで吸収、残り距離2.6kmでダヴィド・ゴデュグルパマ・FDJ)がアタック、ファンアールトがチェックでファンイートヴェルトがカウンター、吸収したタイミングでシヴァコフがアタック、集団はウラソフが先頭で追いかける。フラムルージュを超えてリドル・トレックの隊列が上がってきてウラソフの番手からファンアールトが加速、シヴァコフをかわし先頭に出るとそのままフィニッシュラインへ飛び込んだ、今大会2勝目。

「最後の上りがハードで本当に難しかったけど、セップは素晴らしい仕事をしてくれた」ファンアールト、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第7ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)in 4h 15' 39''
2 マティアス・ヴァチェク(チェコ/リドル・トレック),,
3 パウ・ミケル(スペイン/エキポケルンファルマ),,
4 シュテファン・キュング(スイス/グルパマ・FDJ),,
5 クインテン・ヘルマンス(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク),,
6 カンタン・パシェ(フランス/グルパマ・FDJ),,
7 ロレンツォ・ロータ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティ),,
8 アロルド・テハダ(コロンビア/アスタナカザクスタン),,
9 マックス・プール(イギリス/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/イスラエル・プレミアテック),,

個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 27h 44' 07''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 45''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 04' 59''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 05' 23''
5 クリスティアン・ロドリゲス(スペイン/アルケア・B&Bホテルズ)+ 05' 26''
6 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 05' 29''
7 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 05' 32''
8 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 05' 35''
9 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 05' 38''
10 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 05' 49''

ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)203 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)162 Pts
3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts

山岳賞
1 シルヴァン・モニケ(ベルギー/ロット・デスティニー)16 Pts
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)15 Pts
3 フィリッポ・ザナ(イタリア/ジェイコ・アルウラー)11 Pts

ヤングライダー賞
1 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)in 27h 49' 36''
2 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 03''
3 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 06''

チーム総合順位
1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 83h 23' 27''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 05' 08'
3 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 05' 25''

敢闘賞
216 シャビエル・イササ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ)

リタイア
94 アンドレアス・クロン(デンマーク/ロット・デスティニー)
132 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)

コースマップ<

コースマップ

8月24日(土) 第8ステージ
ウベダ > カソルラ
159 km(中級山岳)
大会3度目の上りフィニッシュは飛びっきりの激勾配

蛇行し続ける道の終わりには、飛びっきりの激勾配が待っている。大会開幕から1週間。3度目の上りフィニッシュが、刺激的なマイヨ・ロホ争いを演出してくれるはずだ。

道が険しさを増すのは、折り返し地点を過ぎてから。スタート直後はオリーブ畑の間を黙々と突き進み、そこからカソルラ山脈自然公園にも足を踏み入れるが、あくまで道はなだらかなまま。100kmほど走ってようやく、プロトンは山にぶち当たる。

まずは2級山岳ミラドール・デ・ラス・パロマス(登坂距離7.3km、平均勾配5.7%)で足慣らし。山頂のミラドール=展望台で見事なパノラマを堪能したら、ダウンヒルは集中してかかるべし。延々25kmほども続く長い下りの序盤には、ヘアピンカーブが連続で登場するし、なにより途中は、最終山岳の登坂路と一部重複している。

残り40km前後で、フィニッシュ手前2.5kmほどの地点を通過した後、そのまま下って大きく一周回。最後は下った道を逆走する形で、最終3級山岳シエラ・デ・カソルラへと挑みかかる。

全長4.8kmの山道は、登坂口でいきなり差が生まれるかもしれない。全体の平均勾配は7.1%に過ぎないが、序盤1kmだけなら平均勾配17.3%と爆発的。20%ゾーンも待ち受ける。一旦勾配は3%台に緩むものの、山道の半ばで再び10%台に跳ね上がる。

さて、プロトンが「下り」で下見したのはこの近辺まで。また2015年にも同地で区間が争われたが、実は今回は、9年前よりもさらに1.5km先までよじ上る。つまり恐ろしき勝負地は誰にとっても未知の場所。……フィニッシュラインまで700m以上にもわたり、延々13%超が続くのだ。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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