人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2024年8月23日

【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】ベン・オコーナーが独走勝利、4分51秒差をつけてマイヨ・ロホ獲得/第6ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
  • Line
ブエルタ・ア・エスパーニャ

ベン・オコーナーが三大ツールの区間優勝者に!

ヘレス南のカルフールのショッピングモールをスタートとした第6ステージ、ユンケラまで185.5km、4つのカテゴリー山岳と4つの無印峠、獲得標高3580mを上っていく。オフィシャルスタートが切られると3人が飛び出し吸収され、飛び出しては吸収されと、激しいアタック合戦が繰り広げられ、1級山岳ボヤールでは30人前後の先頭グループといくつかの追走グループができていた。

先頭グループから抜け出したクレマン・ベルテ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、ペラヨ・サンチェス(モビスター)、クリスティアン・ロドリゲス(アルケア・B&Bホテルズ)の3人、後ろから追うジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)、マウリ・ファンセヴェナント(ティーレックス・クイックステップ)、ベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、フロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、ルーカ・ヴェルガリート(アルペシン・ドゥクーニンク)、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)、クリス・ハーパー(ジェイコ・アルウラー)、ハイス・レイムライゼ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、ウルコ・ベラーデ、パブロ・カストリーリョ(ともにエキポケルンファルマ)が合流し13人の先頭グループとなった。

自転車好きコミュニティサイト(無料)のお知らせ

  • 優勝者を予想する「サイクル誰クル?」のほか、メンバー同士が好きなテーマで話せる「トークルーム」、投稿された写真の中から辻啓氏が毎月優秀作品を数点セレクトする「写真部」、飯島誠氏によるオンラインライドイベントを開催する「宅トレ部」などコンテンツが盛りだくさん。

    サイクルビレッジ | J SPORTS【公式】

    優勝者を予想する「サイクル誰クル?」のほか、メンバー同士が好きなテーマで話せる「トークルーム」、投稿された写真の中から辻啓氏が毎月優秀作品を数点セレクトする「写真部」、飯島誠氏によるオンラインライドイベントを開催する「宅トレ部」などコンテンツが盛りだくさん。

J SPORTS オンデマンド番組情報

タイム差が5分を超えてくると牽引がレッドブル・ボーラ・ハンスグローエからバーレーン・ヴィクトリアスに交代、ヤングライダー賞首位アントニオ・ティベーリを脅かすリポヴィッツとのタイム差を広げてはいけない。中間スプリントポイントはオコーナーが先頭通過、残り距離62.4kmでオコーナーがペースを上げるとレイムライゼだけがついていく。

オコーナーが山岳ポイントを先頭通過し残り距離27.5kmでレイムライゼを置き去りに、総合タイムをかせぐためにペダルを踏み続けたオコーナーがみごと独走勝利、三大ツール全てで区間優勝した112人目の選手となった。マイヨロホ・グループは6分31秒遅れで集団フィニッシュ。プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は総合2位となりタイム差は4分51秒。

「今日はチャンスだと思ったし、すべてを出し切った。一生に一度の経験になるだろうから、すべての瞬間を楽しみたい」オコーナー、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 4h 28' 12''
2 マルコ・フリーゴ(イタリア/イスラエル・プレミアテック)+ 04' 33''
3 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 05' 12''
4 クレマン・ベルテ(フランス/デカトロン・AG2Rラモンディアル),,
5 クリスティアン・ロドリゲス(スペイン/アルケア・B&Bホテルズ),,
6 ハイス・レイムライゼ(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
7 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/ティーレックス・クイックステップ)+ 05' 35''
8 ウルコ・ベラーデ(スペイン/エキポケルンファルマ)+ 06' 02''
9 イサーク・デルトロ(メキシコ/UAEチームエミレーツ)+ 06' 31''
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ),,

個人総合順位
1 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)in 23h 28' 28''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 51''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 04' 59''
4 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 05' 18''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 05' 23''
6 クリスティアン・ロドリゲス(スペイン/アルケア・B&Bホテルズ)+ 05' 26''
7 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 05' 29''
8 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 05' 32''
9 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 05' 38''
10 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 05' 49''

ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)158 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)145 Pts
3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts

山岳賞
1 シルヴァン・モニケ(ベルギー/ロット・デスティニー)16 Pts
2 フィリッポ・ザナ(イタリア/ジェイコ・アルウラー)11 Pts
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)10 Pts

ヤングライダー賞
1 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)in 23h 33' 46''
2 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 11''
3 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 14''

チーム総合順位
1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 70h 36' 30''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 05' 08'
3 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ),,

敢闘賞
51 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)

リタイア
117 リゴベルト・ウラン(コロンビア/EFエデュケーション・イージーポスト)
188 ケニー・エリッソンド(フランス/コフィディス)
212 ジョン・アベラストゥリ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ)

コースマップ

コースマップ

8月23日(金) 第7ステージ
アルチドーナ > コルドバ
180.5 km(丘陵)
最後に笑うのは「上れる」スプリンター

パンチャーが飛び出すか、ダウンヒラーが攻めるか、スプリンターが残るか。最終盤に1つだけ組み込まれた凄まじい激坂が、間違いなく、レースを大きく引っ掻き回す。総合勢も、うっかり罠にはまらぬよう、注意せねばならない。

スタートから140kmは、地形的な難所は存在しない。ただアンダルシア特有の何一つ遮るもののない荒野に、もしも強烈な日差しが照りつけたら、受難の1日となる。今ステージの一帯は、3年前の夏、スペイン観測史上最高気温47.6度を記録したことで知られている。

ユネスコ世界遺産「コルドバの歴史地区」のすぐ側に引かれたフィニッシュラインを、残り約40kmで一旦通過した直後、戦いは一気に加熱する。2級山岳アルト・デル・カトルセ・ポル・シエント、すなわち「14%」という名の坂道へと突入だ!

登坂距離7.4km、平均勾配は5.6%。山頂間際に1.5kmにわたる激坂ゾーンが潜み、12%超も500m続く。最大勾配は14%……ではなく、一瞬ながら16%をも超える。山頂からフィニッシュまでは25.5kmと少々遠いものの、しばらく高台を駆け抜けた後、ラスト15km頃から本気のダウンヒルへ。

この下りで猛攻を仕掛け、集団を叩き割ったのが2011年のリクイガス。サガンが5人のスプリントを制するとともに、ニバリが総合ライバル数人を蹴落とした。2014年はバルベルデが上りアタック。ただ下りで総合ライバルが束になって必死の追走を仕掛けた。最終的には60人ほどの集団スプリントを、デゲンコルプが勝ち取った。そして2021年は複数のクライマーが次々と加速し、山頂で30秒ほどのリードをつけるも、終わってみれば30人の集団フィニッシュ。俊足コルトが勝利を手に入れた。

つまり2024年も派手なドンパチと、スリリングな追走タイムは約束されている。最後に笑うのは、前例に従って、おそらく「上れる」スプリンターに違いない。

コースプロフィール

コースプロフィール

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ