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【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】グランツール初出場パヴェル・ビットネルがスプリントを制す/第5ステージ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部パヴェル・ビットネルが大金星
今大会唯一の平坦ステージはフエンテ・デル・マエストレからセビリアまで177km、前半には起伏があるもののラスト30kmはほぼフラット。オフィシャルスタートで飛び出したイボン・ルイス(エキポケルンファルマ)とチョミン・フアリスティ(エウスカルテル・エウスカディ)の2人がそのまま先頭グループとなりレースは進む、この日も気温は高く最初の1時間の平均時速は37.882km/h。
最大タイム差4分半でメイン集団はルーカ・ヴェルガリート(アルペシン・ドゥクーニンク)とロベルト・ヘーシンク(ヴィスマ・リースアバイク)が牽引。残り距離53kmを過ぎると集団の雰囲気は一転、追い風が吹きはじめ速度が上がり残り距離38kmで逃げていた2人を吸収、ルイスが敢闘賞を獲得。中間スプリントポイントではワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)がロングアタック、カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)が追いグローブスが先着。
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集団はそのまま一塊でセビリアの街へ、グアダルキビル川を2度渡り市内を通りコーナーでオウェイン・ドゥールとルイ・コスタ(ともにEFエデュケーション・イージーポスト)が落車、コスタは再乗することなくリタイアしている。集団は各チームが隊列を組んで市内の幹線道路を突き進む、救済措置エリアの4kmに入ってもレッドブル・ボーラ・ハンスグローエの隊列が先頭、dsmフィルメニッヒ・ポストNLも前に出てきた。
アルペシン・ドゥクーニンクが先頭でフラムルージュ、完璧なトレインからグローブスの番手についていたファンアールトが最初にスプリントを開始、パヴェル・ビットネル(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)が後輪にひ飛び乗りスプリント、横並びでフィニッシュ、写真判定でビットネルがグランツール初参戦で区間優勝を挙げた。
「信じられない、数週間前にプロ初勝利を挙げて初めてのブエルタで勝つだなんて!ロングスプリントでワウトに勝つなんてクレイジーだ!」ビットネル、ステージ勝利後インタビュー
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【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第5ステージ|Cycle*2024
ステージ順位
1 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)in 4h 25' 28''
2 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク),,
3 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク),,
4 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス),,
5 シュテファン・キュング(スイス/グルパマ・FDJ),,
6 コービン・ストロング(ニュージーランド/イスラエル・プレミアテック),,
7 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル/イネオス・グレナディアーズ),,
8 アルネ・マーリッツ(ベルギー/アンテルマルシェ・ワンティ),,
9 ジャンマルコ・ガロフォリ(イタリア/アスタナカザクスタン),,
10 アントニオ・ソト(スペイン/エキポケルンファルマ),,
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)in 18h 58' 36''
2 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00' 08''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 00' 32''
4 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 38''
5 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 41''
6 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 00' 47''
7 ブランドン・マクナルティ(アメリカ/UAEチームエミレーツ)+ 00' 50''
8 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 58''
9 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ),,
10 アレクサンドル・ウラソフ(/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 00''
ポイント賞
1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)158 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)145 Pts
3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts
山岳賞
1 シルヴァン・モニケ(ベルギー/ロット・デスティニー)16 Pts
2 フィリッポ・ザナ(イタリア/ジェイコ・アルウラー)11 Pts
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)10 Pts
ヤングライダー賞
1 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)in 18h 59' 14''
2 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 03''
3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 20''
チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 56h 57' 29''
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 01' 19''
3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 02' 42''
敢闘賞
207 イボン・ルイス(スペイン/エキポケルンファルマ)
リタイア
112 ルイ・コスタ(ポルトガル/アンテルマルシェ・ワンティ)
コースマップ
8月22日(木) 第6ステージ
カルフール ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ > ユンケラ
185.5 km(山岳)
カルフール発、逃げ切り向き、ユンケラ着
今大会2度目の上りフィニッシュは、簡単すぎず、難しすぎず。微妙なバランスで組み立てられたステージだからこそ、もしも開催委員会の思惑通りに進めば、逃げ切りが決まる。
大会メインスポンサーのスーパーマーケットチェーン「カルフール」が、堂々とスタート地名を冠する。しかも、ロードブックの地図が正しければ、スタートラインはカルフールが出店する巨大ショッピングセンターの屋内に引かれている。果たしてどんな驚きが仕掛けられているというのだろう。
難関はステージの後半3分の2に凝縮された。まずは55kmほど走った先で1級山岳ボヤール(登坂距離14.7km、平均勾配5.5%、最大10%)へ。中盤から延々7%台が続く本格的な上りで、力強い逃げを作り上げるチャンスだ。
ラスト約55kmには、平凡な3級峠が立て続けに3つ登場する。ただ3級ビエントは実質的には20km近く上り続けねばならないし、山頂までの1kmが勾配9%弱とキツイ。続く3級マルティネスは逆に、上り始めの2kmがガツンと8%台。異なる脚質が、ギリギリの攻防を繰り広げてくれるに違いない。
戦いは3級ラス・アベハスで締めくくられる。全長8.8kmの山道は、平均勾配3.9%と決して厳しくはない。ただ途中で一瞬だけ10%に達する。また1kmにわたり、8%ゾーンも潜んでいる。ブエルタ初登場どころか、プロのロードレース大会を迎え入れること自体が初めてという小村ユンケラが、初めての勝者を待っている。
コースプロフィール
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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