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サイクル ロードレース コラム 2024年7月20日

【速報 ツール・ド・フランス2024】真剣勝負は容赦なし、ポガチャルが圧倒的強さで全てを薙ぎ払い区間4勝目/第19ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ツール・ド・フランス 第19ステージ

去年一昨年の悔しさをバネに恐ろしい強さでこの舞台へ戻ってきたタデイ・ポガチャル

アンブランからイゾラ2000まで144.6kmのアルプス山岳ステージ。アクチュアルスタートが切られるとヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)、ヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ)がファーストアタックで飛び出しUAEチームエミレーツの選手も一番前に出て集団の速度を上げている。22人の選手が30秒先行する形でレースは始まり、ブライアン・コカールコフィディス)が中間スプリントポイントを先頭通過。

超級ヴァールの上りで先頭グループは8人にまで縮小、その中にはマッテオ・ヨルゲンソン、ウィルコ・ケルデルマン(ともにヴィスマ・リースアバイク)、ジャイ・ヒンドレーレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、逃げに乗り損ねてジャンプアップしてきたリチャル・カラパスEFエデュケーション・イージーポスト)とサイモン・イェーツジェイコ・アルウラー)が含まれている、山頂はカラパスが先頭通過。

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先頭8グループはタイム差4分半をつけて登坂距離22.9kmの超級ボネットへ突入、ニコラ・プロドム(デカトロン・AG2Rラモンディアル)とイラン・ファンウィルデル(スーダル・クイックステップ)、オスカー・オンリー(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)はついていけなくなったが、大きな動きなくカラパスが先頭通過し山岳賞で暫定首位へ。

そして山頂フィニッシュのイゾラ2000へ入るとクリスティアン・ロドリゲス(アルケア・B&Bホテルズ)は先頭グループから脱落、残り距離13.4kmでヨルゲンソンが抜け出し単騎でフィニッシュラインを目指す、サイモンとカラパスは一定ペースで追いかける。メイン集団ではUAEチームエミレーツの牽引のまま、タイム差を2分45秒差まで縮めた残り距離9kmことろでタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が抜け出した。レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)とヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)は一定ペースでついていくも差は開くばかり。

ポガチャルは先行していたデレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)、カラパス、サイモンを追い抜き、残り距離2kmでヨルゲンソンも追い抜き単独先頭へ。圧倒的な走力を見せ今大会4勝目、区間15勝目でアルプスのクイーンステージを制した。エヴェネプールとヴィンゲゴーは1分42秒後にフィニッシュ、ヴィンゲゴーとの総合タイムを5分3秒へ広げた。

「しっかり計画を立ててその通りにできた、レースは100%完璧だった、ステージ勝利が目標だったのでとても嬉しい」ポガチャル、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第19ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 4h 04' 03''
2 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 00' 21''
3 サイモン・イェーツ(イギリス/ジェイコ・アルウラー)+ 00' 40''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 01' 11''
5 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 01' 42''
6 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク),,
7 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 02' 00''
8 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ),,
9 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 02' 52''
10 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)+ 03' 27''

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 78h 49' 20''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 05' 03''
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 07' 01''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 15' 07''
5 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 15' 34''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 17' 36''
7 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 19' 18''
8 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)+ 21' 52''
9 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 22' 43''
10 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 22' 46''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)387 Pts
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)354 Pts
3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)208 Pts

山岳賞
1 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)101 Pts
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)87 Pts
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)59 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 78h 56' 21''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 10' 35''
3 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 15' 42''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 236h 59' 00''
2 ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)+ 27' 25'
3 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 1h 12' 07''

リタイア
184 ニルス・エーコフ(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)
138 ジェイク・スチュワート(イギリス/イスラエル・プレミアテック)
94 シュテファン・キュング(スイス/グルパマ・FDJ)
164 アルノー・デマール(フランス/アルケア・B&Bホテルズ)

コースマップ

コースマップ

7月20日(土) 第20ステージ
ニース > コル・ド・ラ・クイヨール(クイヨール峠)
132.8 km(山岳/獲得標高 4600 m)
今大会最後の「直接バトル」は4つの難峠

泣いても笑っても、今大会最後の「直接バトル」の機会がやってきた。第111回ツールの閉幕24時間前に組み込まれた、本格派難関山岳ステージ。わずか132.8kmの短距離コース上に、4つの難峠が、まるでのこぎりの歯のように並んでいる。しかし今ステージが終わっても、パリで大団円を迎える例年とは違って、正確な総合順位はいまだ確定しない。翌日にはストップウォッチとの孤独な勝負を控えている。

スタートは海の高さから。ニースのランピア港から走り出す黄色いプロトンは、すぐさま後背地のアルプスへと切り込んでいく。なんと63年ぶりのツール登場だという2級山岳ブロスで、早くも戦いが勃発するかもしれない。フォトジェニックなヘアピンカーブで知られ、なにより勾配は上がったり下がったりと、大胆なアタック向きの山道だ。

続く3峠は、近年のパリ〜ニースでもおなじみの勝負地。2022年ログリッチと2019年ダニエル・マルティネスが栄光をつかんだ1級テュリニ(登坂距離20.7km、平均勾配5.7%)に、2020年にキンタナが勝ち取った1級コルミアーニ(7.5km、7.1%)。そして最終峠の1級クイヨール(15.7km、7.1%)は、2023年大会でポガチャルの手に落ちた。いずれ劣らぬ山頂フィニッシュにふさわしい山岳が、つまり3つ連続で次々と襲い掛かるのだ!

獲得標高は4600m。シャンゼリゼには乗り込めない上に、第16ステージを最後にただ山越えの苦痛だけを強いられているスプリンターたちに、開催委員会はちょっとした配慮も忘れない。このクレイジーな山岳ステージに限って、制限タイムは、通常よりも3%プラスされる。おかげで最後くらいは、足切りの心配をせずに、3週間の余韻を噛みしめながら、後方でのんびりと完走することができるだろう。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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