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サイクル ロードレース コラム 2024年7月19日

【速報 ツール・ド・フランス2024】カンペナールツが抜け出した3人で40km逃げ切り初区間優勝/第18ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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Cycle*2024 ツール・ド・フランス 第18ステージ

ツール区間初優勝のヴィクトル・カンペナールツ

ギャップからバルスロネットまで179.5kmの丘陵ステージ、クライマーとTTスペシャリスト以外の選手が輝ける最後のチャンスともあり、アクチュアルスタートが切られるとクリスツ・ニーランズ(イスラエル・プレミアテック)を始め、マイケル・マシューズジェイコ・アルウラー)、マチュー・ファンデルプールアルペシン・ドゥクーニンク)らを筆頭に積極的にアタックを仕掛ける。抜け出しと吸収を繰り返しながら最初の3級山岳を上り始め、37人の巨大なステージハンターの先頭グループと、明日からのアルプス2連戦に備えるマイヨジョーヌ・グループとに分かれた。

スプリント賞を僅差で争っているビニヤム・ギルマイアンテルマルシェ・ワンティ)とヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)はメイン集団にとどまっているためポイント差に変動はなし。山岳ポイントはオイエル・ラスカノモビスター)が3回先頭通過、4つ目ではトビアス・ヨハンネセン(ウノエックスモビリティ)が先頭通過。

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残り距離40.7km、5つ目の3級山岳山頂手前でミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ)がアタック、独走状態で抜け出しそのままダウンヒルへ。しばらく独走したあとマッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー)とヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)が追いかける。その後ろでヨハンネセンが単独で落車、その後ろから追っていたバルト・レメン(ヴィスマ・リースアバイク)、トムス・スクインシュ(リドル・トレック)、ジャイ・ヒンドレーレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、ニーランズ、ラスカノのグループは脚が一瞬緩んでしまった。

先頭3人の協調体制は崩れず10秒程度のタイムギャップを保ったままフィニッシュ地を目指し、メイン集団は脚を緩めタイム差が15分まで広がっている、落車のヨハンネセンは第2追走グループに戻ってきた。フラムルージュで25秒差、ヴェルシェがロングアタック、クフィアトコフスキは距離を保ったまま追いかけカンペナールツは最後尾に貼り付く。残り距離200mを切ったところでカンペナールツがスプリントを開始、そのまま先頭でフィニッシュラインへ飛び込んだ。メイン集団は13分40秒後に集団ゴールしている。

「ツールでの区間優勝を長い間夢見ていた、勝てるステージはここしかないと思っていた、言葉にならない」カンペナールツ、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第18ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー/ロット・デスティニー)in 4h 10' 20''
2 マッテオ・ヴェルシェ(フランス/トタルエネルジー),,
3 ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド/イネオス・グレナディアーズ),,
4 トムス・スクインシュ(ラトビア/リドル・トレック)+ 00' 22''
5 オイエル・ラスカノ(スペイン/モビスター),,
6 バルト・レメン(オランダ/ヴィスマ・リースアバイク),,
7 クリスツ・ニーランズ(ラトビア/イスラエル・プレミアテック),,
8 ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ),,
9 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)+ 00' 37''
10 マイケル・マシューズ(オーストラリア/ジェイコ・アルウラー),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 74h 45' 27''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 03' 11''
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 05' 09''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 12' 57''
5 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 13' 24''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 13' 30''
7 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 15' 41''
8 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 17' 51''
9 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)+ 18' 15''
10 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 18' 35''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)387 Pts
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)354 Pts
3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)188 Pts

山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)77 Pts
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)58 Pts
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)42 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 74h 50' 36''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 08' 21''
3 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 13' 26''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 224h 41' 24''
2 ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)+ 27' 57'
3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 52' 14''

コースマップ

コースマップ

7月19日(金) 第19ステージ
アンブラン > イゾラ 2000
144.6 km(山岳/獲得標高 4400 m)
本物のクライマーだけに許されたクイーンステージ

いよいよ大会最後の週末がやって来た。18日間の激戦を経て、総合争いのヒエラルキーはすでに堅固に打ち立てられているはずだが……ニース到着の2日前、ツール開催委員会は背筋が凍るほどのクイーンステージをねじ込んだ。本物のクライマーだけに許された過酷なコースで、文字通り「生き残り」をかけた戦いが繰り広げられる。脚だけでなく、あらゆる身体機能が悲鳴を上げそうなステージが、マイヨ・ジョーヌ争いさえ一気にひっくり返してしまわないとも限らない。

セール・ポンソン湖のほとりアンブランから、恐ろしき1日は幕を開ける。平地巧者が息をつけるのは序盤21kmだけで、残りはとことん山の中。行く手にそびえる3つの峠は、いずれも上り距離が長く(最低でも最終イゾラ2000の16.1km)、下り距離もうんざりするほど長く(最長でボネットからの39.5km)、合間には1mの平地もない。なにより3つすべての山頂が標高2000mを大幅に超える。

もちろん今ステージのメインにして、2024年大会最大の目玉は、超級山岳シム・ド・ラ・ボネット!あまりに大物過ぎるせいか、1962年に初めてツールで登場して以降、今回でわずか5回目の登坂でしかない。山道は全長22.9kmと気が遠くなりそうなほど長く、1時間以上も黙々とペダルを回し続けて、ようやく標高2802mの高みまでたどり着く。しかも標高2200m程度を超えた先で、難勾配ゾーンがいくつも襲い掛かる。特に標高2700mから山頂までの900mは、なんと10.3%へと跳ね上がる!スプリンターにとっては絶望でしかないが、赤玉ハンターにとっては朗報だ。フランスにおいて最も標高の高い位置にある舗装道路にして、3大ツールで最も標高の高い山では、特別に超級山岳ポイントが倍増される(1位通過40ポイント)。

コースプロフィール

コースプロフィール

苦行のような1日は、イゾラ2000の山頂まで終わらない。1993年ツールを最後に、メジャーレースで1度も使われてこなかった未知の上りには、登坂口で2kmにわたって勾配10%超のゾーンが、中盤にまたしても2kmにわたり9.5%ゾーンが待ち受ける。3週間の終わりに、身体中に残るすべての力を振り絞らねばならない。実質123.5kmの山岳決戦で、トータル獲得標高は4400mにも達する。

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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