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サイクル ロードレース コラム 2024年7月18日

【速報 ツール・ド・フランス2024】リチャル・カラパスが独走勝利でエクアドル初のツール区間優勝者に!/第17ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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Cycle*2024 ツール・ド・フランス 第17ステージ

エクアドル人として初のツール区間優勝者リチャル・カラパス

サン=ポール=トロワ=シャトからシュペルデヴォリュイまで177.8km、獲得標高は少し控えめ2850mの山岳ステージ。アクチュアルスタートが切られるとプロトン全体が速度を上げ猛プッシュ、集団先頭にはヨナス・ヴィンゲゴーヴィスマ・リースアバイク)やタデイ・ポガチャルUAEチームエミレーツ)の姿が確認できる。時速50km/hを超える速度で進むとサム・ベネットデカトロン・AG2Rラモンディアル)、フェルナンド・ガビリアモビスター)、アレクセイ・ルツェンコアスタナカザクスタン チーム)は遅れはじめリタイアをしている。

吹きさらし区間に入ると集団は割れエシュロンがいくつもでき地獄絵図のよう。その中から先頭グループができるもすぐに吸収され、55kmほど進んだところでティシュ・ベノート(ヴィスマ・リースアバイク)、ロマン・グレゴワールグルパマ・FDJ)、ボブ・ユンゲルス(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、マグナス・コルト(ウノエックスモビリティ)の4人が先行、タイムギャップをつけることに成功。

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中間スプリントポイントはコルトが先頭通過、集団ではビニヤム・ギルマイアンテルマルシェ・ワンティ)とヤスペル・フィリプセンアルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出しギルマイが先行、昨日の落車の怪我影響はないことを全世界にアピールしていた。その後、メイン集団から「お土産」や「ゴールデンチケット」を持って帰りたい選手たちが飛び出し40人超えの巨大な追走グループとなった。

ギヨーム・マルタンコフィディス)がアタック、ヴァランタン・マドゥアス(グルパマ・FDJ)は後輪に貼り付く、2級山岳もコルトが先頭通過、1級ノワイエでマルタンたちは先頭4人に追いつき、追走グループからはタイム差が40秒まで迫ったタイミングでサイモン・イェーツジェイコ・アルウラー)とリチャル・カラパスEFエデュケーション・イージーポスト)がジャンプアップ、カラパスが単独先頭で山頂を越えている、イェーツが2番目通過。

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第17ステージ|Cycle*2024

9分近く後方を走るマイヨジョーヌ・グループは1級ノワイエ山頂手前の勾配のきついところでアタック、ヴィンゲゴーとレムコ・エヴェネプールスーダル・クイックステップ)がついていくが、山頂までにエヴェネプールは12秒、ヴィンゲゴーは17秒差がついている。下りで欧州王者クリストフ・ラポルト(ヴィスマ・リースアバイク)がヴィンゲゴーに合流、エヴェネプールにおいつき、ポガチャルにも追いつくことができた。

カラパスは軽快にペダルを回し続けラスト13.3kmを独走、エクアドル人として初めてのツール区間優勝者、全3大ツールで区間を制した史上111人目の選手となった。マイヨジョーヌ・グループは追走に入っていたアシスト陣が前待ちしてエースにたちに合流、ヤン・ヒルト(スーダル・クイックステップ)に導かれたエヴェネプールが10秒先行しフィニッシュ、ポガチャルもゴール前でスプリントしヴィンゲゴーに2秒先着、ポガチャルはこの日も攻撃の手を緩めない姿勢を示した。

「この勝利は自分にとって全てを意味する、最初から区間勝利を目指していた、一生忘れることのない日になった」カラパス、ステージ勝利後インタビュー

ステージ順位
1 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)in 4h 06' 13''
2 サイモン・イェーツ(イギリス/ジェイコ・アルウラー)+ 00' 37''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 00' 57''
4 ローレンス・デプルス(ベルギー/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 44''
5 オスカー・オンリー(イギリス/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
6 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 02' 36''
7 マグナス・コルト(デンマーク/ウノエックスモビリティ)+ 02' 38''
8 ワウト・プールス(オランダ/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 39''
9 ジョルダン・ジュガット(フランス/トタルエネルジー),,
10 アレクサンデル・アランブル(スペイン/モビスター),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 70h 21' 27''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 03' 11''
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 05' 09''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 12' 57''
5 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 13' 24''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 13' 30''
7 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 15' 41''
8 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 17' 51''
9 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)+ 18' 15''
10 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 18' 35''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)387 Pts
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)354 Pts
3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)188 Pts

山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)77 Pts
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)58 Pts
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)42 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 70h 26' 36''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 08' 21''
3 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 13' 26''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 211h 29' 24''
2 ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)+ 54' 18''
3 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 59' 21''

リタイア
53 サム・ベネット(アイルランド/デカトロン・AG2Rラモンディアル)
154 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/モビスター)
196 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン/アスタナカザクスタン)
63 フィル・バウハウス(ドイツ/バーレーン・ヴィクトリアス)
28 エルマール・ラインダルス(オランダ/ジェイコ・アルウラー)

コースマップ

コースマップ

7月18日(木) 第18ステージ
ギャップ > バルスロネット
179.5 km(丘陵/獲得標高 3100 m)
3級山岳が5つ、下りの恐ろしさに要注意

ピュアクライマーでもタイムトライアリストでもない選手にとっては、今大会でステージ優勝を手にする最後のチャンス。アルプスのど真ん中で戦いは繰り広げられるが、ステージで使用される5つの山岳は、徹底して3級のみだ。

ツール常連ギャップから走り出すと、とにかく小さな起伏には事欠かない。巨大峠に辺りを囲まれた谷間を巡りつつ、ところどころアクセントのように3級山岳を乗り越える。中でも3つ目のマンス峠は、下りの恐ろしさで有名だ。2003年大会、前日まで総合2位につけていたホセバ・ベロキが、下り途中に溶けたアスファルトに車輪を取られ酷い落車の犠牲となった。なにより総合首位アームストロングが間一髪で危機回避した逸話は、いまだに語り継がれている。

マンスの下りが細いヘアピンに苦労させられるのだとしたら、4つ目の3級山岳サン・アポリネールの下りは、勾配自体がずば抜けて厳しい。山頂からの下り序盤2kmにわたって、なんとマイナス10〜11%台が続く!

5つ目の3級「ヘアセットしたお嬢さんたち」を終えれば、ラスト40kmにもはや等級のつく山岳はない。それでも選手たちは最後の最後まで起伏と取っ組み合わねばならない。49年ぶりにツールの区間を迎え入れる……しかもフィニッシュ開催は初めてというバルスロネットまでは、30km近くもじわじわと上り基調が続くのだ。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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