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サイクル ロードレース コラム 2024年7月12日

【速報 ツール・ド・フランス2024】マイヨ・ヴェールのギルマイが区間3勝目、ログリッチは落車で2分27秒遅れる/第12ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ツール・ド・フランス 第12ステージ

マイヨ・ヴェール獲得に大幅に近づいたギルマイ

オーリヤックからヴィルヌーヴ=シュル=ロットまで203.6km、平坦ステージ。アクチュアルスタートが切られるとルクセンブルクチャンピオンジャージ着用のケヴィン・ゲニエッツ(グルパマ・FDJ)が単独アタック、トマ・ガシニャール(トタルエネルジー)が追いつき26秒にタイムギャップがついた、メイン集団からカンタン・パシェ(グルパマ・FDJ)が飛び出し、後方ではファビオ・ヤコブセンdsmフィルメニッヒ・ポストNL)が遅れ始めた。

吸収されたゲニエッツがふたたびアタックするが追いつかれ、そこからは高速でのアタック合戦が続き、スタートから20km進んだところで抜け出したヴァランタン・マドゥアス(グルパマ・FDJ)、追いついたカンタン・パシェ(グルパマ・FDJ)、ヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ)、アントニー・テュルジス(トタルエネルジー)の4選手での先頭グループが形成された、レース開始から最初の1時間の平均時速は51.486km/h。

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この日3つある4級山岳はアブラハムセンが先頭通過、遅れていたヤコブセンとペリョ・ビルバオバーレーン・ヴィクトリアス)は自転車を降り、中間スプリントポイントはテュルジスが20ポイントを獲得。2分差を追いかけるのはアルペシン・ドゥクーニンクモビスターが1人協力してくれているが、そのほかのチームは先頭4人を逃しても構わないという姿勢、セーアン・クラーウアナスン(アルペシン・ドゥクーニンク)が出し切った甲斐もあり残り距離41.7kmで先頭グループを吸収。クラーウアナスンとヨナス・リカールト(アルペシン・ドゥクーニンク)、エフゲニー・フェドロフ(アスタナカザクスタン チーム)は制限時間内にフィニッシュできず、タイムアウトで大会を去ることとなった。

スプリント勝負に向けて隊列を整えながら集団走行しているフィニッシュまで残り距離12.2km、中央分離帯に引っかかった選手が起点となり集団落車が発生、巻き込まれたのはプリモシュ・ログリッチレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、救済措置の範囲外でジャイ・ヒンドレーを除くチームメート全員がログリッチを連れて集団復帰を目指すものの、ダメージがあるのか少しずつタイム差は広がり最終的に2分27秒遅れでフィニッシュ、総合タイムは4分42秒、順位も6位へと落としている。

橋を渡りEFエデュケーション・イージーポストの選手が先頭でフラムルージュ、バーレーン・ヴィクトリアス、イスラエル・プレミアテック、アルケア・B&Bホテルズが隊列を整え前へと出ていく、右からマイク・トゥーニッセンビニヤム・ギルマイ(ともにアンテルマルシェ・ワンティ)を連れてかぶせてくる、アルノー・デマール(アルケア・B&Bホテルズ)がスプリントを開始、ワウト・ファンアールトヴィスマ・リースアバイク)とギルマイと右からヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)も加速し、ギルマイが今大会3勝目、デマールとマーク・カヴェンディッシュ(アスタナカザクスタン)は降着処分を受けた。

「チームメイトとチームに感謝したい、このジャージが自分に翼を与えてくれる」ギルマイ、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第12ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)in 4h 17' 15''
2 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク),,
3 パスカル・アッカーマン(ドイツ/イスラエル・プレミアテック),,
4 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク),,
5 アルノー・ドゥリー(ベルギー/ロット・デスティニー),,
6 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/ウノエックスモビリティ),,
7 フィル・バウハウス(ドイツ/バーレーン・ヴィクトリアス),,
8 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス),,
9 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ/ジェイコ・アルウラー),,
10 ライアン・ギボンズ(南アフリカ/リドル・トレック),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 49h 17' 49''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 01' 06''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 01' 14''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 04' 20''
5 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 40''
6 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 42''
7 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 05' 38''
8 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 06' 59''
9 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 07' 09''
10 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 07' 36''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)328 Pts
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)221 Pts
3 アントニー・テュルジス(フランス/トタルエネルジー)141 Pts

山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)36 Pts
2 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)36 Pts
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)28 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 49h 18' 55''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 34''
3 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 06' 03''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 148h 02' 42''
2 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+21' 03''
3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 22' 22''

リタイア
61 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)
185 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/フィルメニッヒ・ポストNL)
197 ミケル・モルコフ(デンマーク/アスタナカザクスタン)
107 ヨナス・リカールト(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)
194 エフゲニー・フェドロフ(カザフスタン/アスタナカザクスタン)
104 セーアン・クラーウアナスン(デンマーク/アルペシン・ドゥクーニンク)

コースマップ

コースマップ

7月12日(金) 第13ステージ
アジャン > ポー
165.3 km(平坦/獲得標高 2000 m)
残り少ないスプリントチャンス、マイヨ・ヴェール争いも大詰め

翌日からのピレネー2連戦を控えて、2週目最後のスプリントステージ。なによりこの日を含めて、スプリントチャンスはもはや2回だけ。いまだ勝利を追い求めている選手にとってはもちろん、すでに両手を挙げた選手にとっても残り少ない貴重な勝機。マイヨ・ヴェール争いも大詰めだ。

24年ぶりにツールを迎え入れるアジャンから、昨夏も、3年前も、4年前も……全111回のうちなんと75回もツールのプロトンが立ち寄ってきたポーへ。ちなみに21世紀に入ってから8度のステージフィニッシュが繰り広げられ、うち4度が平地ステージだった。そのうち大集団スプリントで終わったのは、実は半分の2回しかない。

残す2回は逃げ切りで終わった。そのいずれも、ステージ終盤には、小さな山岳が待ち構えていた。今ステージも同様だ。スタートから約120kmはほぼフラットな道が続くのだが、最終盤に2つの4級山岳が紛れ込んでいる。いずれも登坂距離は2km弱と短いものの、勾配は6〜7%と優しくはない。ピュアスプリンターにとっては決して簡単ではなく、アシスト勢がスピードコントロールに苦労させられること必至。

ただ残り29km地点で2つ目の山岳を終えれば、再び道はフラットに戻る。2017年キッテル、2018年デマールという正統派スプリンターたちが勝ち取ってきたポーの町を、やはり高速列車が駆け抜けるのかもしれない。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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