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サイクル ロードレース コラム 2024年7月10日

【速報 ツール・ド・フランス2024】フィリプセンがスプリント勝負を制しツール区間通算7勝目/第10ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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Cycle*2024 ツール・ド・フランス 第10ステージ

5回目のスプリントステージでようやく勝利したフィリプセン

オルレアンからサン=タマン=モンロンまで187.3kmの平坦ステージ、この日もアタックがかからずに逃げが生まれない状態でレースは進む、最初の1時間の平均時速は37.178km/h。集団は和気あいあいとした選手同士のおしゃべりなどの普段見られない姿が長時間映されていた。翌ステージの獲得標高は4350m、距離も211kmと厳しいコースとなるため、プロトン全体が無理をしない日としたようだ。とはいえ、中盤以降の横風危険区域に備えることは怠らない。

中間スプリントポイント手前の残り距離142kmでコーベ・ホーセンス(アンテルマルシェ・ワンティ)、マキシム・ファンヒルス、ハルム・ファンハウケ(ともにロット・デスティニー)の3人が飛び出し13秒のタイム差をつけた。ファンヒルスはすぐに踏みやめたがメイン集団からヴァランタン・マドゥアス、ケヴィン・ゲニエッツ(ともにグルパマ・FDJ)、ファンヒルスが先頭グループを追いかける。

メイン集団の中間スプリントポイントはヤスペル・フィリプセンアルペシン・ドゥクーニンク)、ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)、フェルナンド・ガビリアモビスター)の順で通過している。残り距離122kmでホーセンスは吸収されたが敢闘賞を獲得した。

懸念された横風は吹かず、プロトン全体は警戒していたものの恐ろしいことはおこらなかった。各チームが隊列を組んで位置取り争いをしながら市街地を抜け、スプリンター擁するチームが前方へと選手を運ぶ。下り基調の道幅の広い幹線道路を進み、レース開始から4時間の平均時速は42.594km/hまであがり、救済措置適応の4kmを過ぎ、フィニッシュ地のあるサン=タマン=モンロンへ。

アルペシン隊列が先頭でフラムルージュ、ラスト900mから連続するコーナーを3つこなしマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)がフィリプセンを連れて加速、放たれたフィリプセンは先頭に出るとそのままフィニッシュ、今大会初勝利、ツール区間通算7勝目。

「最終コーナーがトリッキーなのはわかっていたし上手く対処できた、この2週目のスタートには満足している」フィリプセン、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第10ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)in 4h 20' 06''
2 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ),,
3 パスカル・アッカーマン(ドイツ/イスラエル・プレミアテック),,
4 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク),,
5 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/モビスター),,
6 サム・ベネット(アイルランド/デカトロン・AG2Rラモンディアル),,
7 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
8 フィル・バウハウス(ドイツ/バーレーン・ヴィクトリアス),,
9 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ/ジェイコ・アルウラー),,
10 アクセル・ジングレ(フランス/コフィディス),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 40h 02' 48''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 33''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 01' 15''
4 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 36''
5 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 02' 16''
6 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 02' 17''
7 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 31''
8 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 03' 35''
9 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)+ 04' 02''
10 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 04' 03''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)267 Pts
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)193 Pts
3 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)107 Pts

山岳賞
1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)33 Pts
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)20 Pts
3 ヴァランタン・マドゥアス(フランス/グルパマ・FDJ)16 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 40h 03' 21''
2 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 01' 43''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 58''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 120h 13' 19''
2 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 06' 04''
3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 06' 45''

リタイア
88 アレクサンドル・ウラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

コースマップ

コースマップ

7月10日(水) 第11ステージ
エヴォー=レ=バン > ル・リオラン
211 km(山岳/獲得標高 4350 m)
小さな起伏でリズムを上げ最後の3分の1は爆発的なアップダウンの凝縮

2016年のヴァンアーヴェルマートは、この日と同じフィニッシュ地ル・リオランで区間勝利&マイヨ・ジョーヌを手に入れ、そのちょうど1か月後にはリオで金メダルに輝いた。今年の第11ステージ勝者にも、黄色と金色の栄光が同時にもたらされるのかもしれない。

3週間の大会の折り返し地点に、久しぶりの山岳バトルが組み込まれた。ツールのプロトンは史上初めてエヴォー=レ=バンから走り出すと、平地続きだった日々にほんの少し別れを告げ、中央山塊へと乗り込んでいく。序盤3分の1は緩やかな起伏で足慣らし。続く3分の1は、小さな起伏でリズムを上げ、そして最後の3分の1は……爆発的なアップダウンの凝縮だ。

ラスト45kmには4つの難峠が連続で立ちはだかる。上っては下り、下っては上りの繰り返し。登坂距離こそ3〜5km台と決して長くはないものの、勾配はいずれも激坂級。中でも2級ネロンヌは平均勾配が9.1%に達するし、1級ピュイ・マリー・パ・ド・ペイロル(5.4km、平均勾配8.1%)は、山頂までのラスト2kmの平均勾配が11.6%、ラスト1kmだけなら14%!さらにフィニッシュ手前14.6km、2級ペルテュスの山頂には、ボーナスポイントも設定されている。もしも総合争いが僅差の場合は、激しい競り合いが見られるかもしれない。小さいけれど難しい上りを積み上げていくうちに、いつしか獲得標高は今大会で3番目に多い4350mに達する。

残り2.8km地点で3級山岳を上り詰めた後、一旦下って、ラスト1kmは再び上り基調。つまり厳密には山頂フィニッシュではなく、2024年大会最初の山頂フィニッシュは、14日目を待たねばならない。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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