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サイクル ロードレース コラム 2024年7月7日

【速報 ツール・ド・フランス2024】マイヨ・ヴェール着用のギルマイが区間2勝目/第8ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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Cycle*2024 ツール・ド・フランス 第8ステージ

マイヨ・ヴェールで勝利を挙げたビニヤム・ギルマイ

スミュール・アン・ノーソワからコロンベ=レ=デュー=エグリーズまで183.4kmの平坦ステージ、0kmファーストアタックで飛び出したのはシュテファン・ビッセガーニールソン・パウレス(ともにEFエデュケーション・イージーポスト)とヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ)の3人。ほかにもアタックした選手は数多くいたが、この3人についていくことはできなかった。

3級山岳手前でメイン集団からベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)、マキシム・ファンヒルス(ロット・デスティニー)、スティーブン・ウィリアムズ(イスラエル・プレミアテック)がアタック、すぐに吸収されたがロマン・グレゴワールグルパマ・FDJ)は単独で抜け出した。4級山岳でもポール・ラペラ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)やジュリオ・チッコーネリドル・トレック)、ヒーリーらが動き、ビッセガーとパウレスは速度を落とし逃げるのをやめた。

アブラハムセンは1人ペダルを踏み続け山岳ポイントと中間スプリントポイントをすべて先頭通過、タイム差も6分にまで開き区間優勝目指しペダルを踏み続けたが残り距離14.4kmで吸収されたが、この頑張りで山岳ポイント7、スプリントポイント20を加算、敢闘賞も獲得している。

集団はスプリント勝負に向けて隊列を整え速度を上げていく、ここまでのアップダウンで疲弊しているのかサイズは小さくなっていて後ろの方はちぎれかけている。残り距離3kmまでは総合を争うUAEチームエミレーツヴィスマ・リースアバイクイネオス・グレナディアーズなどの隊列が前方を占めていた。最後までアップダウンは続き、アンテルマルシェ・ワンティが先頭でフラムルージュ。

コフィディス2人の後輪についたビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)、パスカル・アッカーマン(イスラエル・プレミアテック)、アルノー・ドゥリー(ロット・デスティニー)、ヤスペル・フィリプセンアルペシン・ドゥクーニンク)で上りスプリント、ギルマイがマイヨ・ヴェール着用で今大会2勝目。総合勢に変動はなし。

「アップヒルのスプリントは得意でなので勝利することができた、チームメートにも感謝したい」ギルマイ、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第8ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)in 4h 04' 50''
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク),,
3 アルノー・ドゥリー(ベルギー/ロット・デスティニー),,
4 パスカル・アッカーマン(ドイツ/イスラエル・プレミアテック),,
5 マライン・ファンデンベルフ(オランダ/EFエデュケーション・イージーポスト),,
6 ライアン・ギボンズ(南アフリカ/リドル・トレック),,
7 アントニー・テュルジス(フランス/トタルエネルジー),,
8 フレッド・ライト(イギリス/バーレーン・ヴィクトリアス),,
9 アレクサンデル・アランブル(スペイン/モビスター),,
10 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 31h 21' 13''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 33''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 01' 15''
4 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 36''
5 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 02' 16''
6 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 02' 17''
7 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 31''
8 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 03' 35''
9 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 04' 03''
10 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 04' 36''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)216 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)128 Pts
3 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)107 Pts

山岳賞
1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)33 Pts
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)20 Pts
3 ヴァランタン・マドゥアス(フランス/グルパマ・FDJ)16 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 31h 21' 46''
2 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 01' 43''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 58''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 94h 08' 34''
2 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 06' 04''
3 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 07' 41''

リタイア
45 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)

コースマップ

コースマップ

7月7日(日) 第9ステージ
トロワ > トロワ
199 km(丘陵/獲得標高 2000 m)
男子ツール初の「白い道」巡り

大会第1週目の締めくくりは、男子ツールとしては初めての「白い道」巡り。ぶどう畑の中に引かれた計14セクター・通算32.2kmの未舗装路が、黄色いレースの挑戦を待ち構えている。

2007年に誕生したストラーデ・ビアンケがきっかけで、プロトンの、土への回帰が始まった。ツール開催委員会も、パリ〜トゥールでは、すでに6年前からグラベルを取り入れている。さらに2022年第1回「女子」ツールでは、今ステージと同じ道を使用した。いよいよ世界最大の自転車レースも、白い砂埃の中へと飛び込んでいく。舞台はシャンパーニュ地方。「シャンパンの栓」の形をしているというトロワから走り出し、主要産地コート・デ・バール地区を巡り、再びトロワへと帰り着く。

今ステージの見どころは、なにも白い道だけではない。序盤30kmと終盤50kmを除けば、道はアップダウンに満ちている。スタートから47km地点で最初のセクター=第14セクターに立ち向かった直後には、この日最初の4級山岳にもよじ登る。しかも第11・10セクターではセクター内に4級山岳が組み込まれた。つまり未舗装路を上り、未舗装路を下る。

最終盤で道が平坦になっても、決して安心はできない。なにしろラスト33kmに計6ヶ所・11.6kmのセクターが詰め込まれているし、クレイジーなほどに直角コーナーが多発する。残り6.5kmで最後のセクターを抜け出すまで、あらゆる不運から身を守りきらねばならない。

ちなみに最長セクターは第10セクターの4200m。また開催委員によれば最難関3つ星は第13・10・8セクターの3つ。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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