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サイクル ロードレース コラム 2024年7月4日

【速報 ツール・ド・フランス2024】カヴェンディッシュが区間通算35勝目で最多勝記録を更新/第5ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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Cycle*2024 ツール・ド・フランス 第5ステージ

ツール史上最多記録35勝を樹立したカヴェンディッシュ

サン=ジャン=ド=モーリエンヌからサン=ヴュルバまで177.4kmの平坦ステージ、この日もファーストアタックはかからず、6km程度進んだところでフアン・アユソUAEチームエミレーツ)とオイエル・ラスカノモビスター)が逃げに出るシーンも見られたが5kmくらいすると集団に戻った。

途中シュテファン・キュング、クレマン・リュソ(ともにグルパマ・FDJ)、シュテファン・ビッセガーEFエデュケーション・イージーポスト)がアタックするが抜け出すにはいたらない。リュソは再び飛び出し30秒以上先行したところでマッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー)が飛び出し追いつき、2人での先頭グループが形成された。

無印峠を越え4級山岳はリュソが先頭通過、中央分離帯でレースリーダーのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)があわや激突という場面もあったが間一髪で避けることに成功、しかし近くを走行していたペリョ・ビルバオバーレーン・ヴィクトリアス)、ネルソン・オリヴェイラ(モビスター)らは避けきれず転倒してしまった。

メイン集団の中間スプリントポイントはマッズ・ピーダスンリドル・トレック)、ビニヤム・ギルマイアンテルマルシェ・ワンティ)の順でポイントを獲得、この時点で2人はポイント賞首位のヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ)を追い抜き94ポイントで並んだ。

4級山岳で先頭2人を捕え、アブラハムセンが山頂を先頭通過、最後のスプリント勝負に備えて各チームは隊列を組み位置取り争いへ。アスタナカザクスタン チームが先頭でダウンヒルをこなし、アレクサンダー・クリストフ(ウノエックスモビリティ)は落車でバイク交換、中央分離帯でクリストフ・ラポルトヴィスマ・リースアバイク)が引っかかり落車。

この日もラスト5kmから救済措置のため、総合勢は後方に下がりスプリンターを擁するチームが前方に位置取る、3km地点にあるカーブに先頭で入らなければならない。ロット・デスティニーとアンテルマルシェ・ワンティが先頭を牽き、アスタナ隊列が2番目の位置で最後のコーナーを曲がり、幅の広い道路で後ろからアルペシン・ドゥクーニンクアルケア・B&Bホテルズ、ウノエックスモビリティもあがってくる。

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第5ステージ|Cycle*2024

dsmフィルメニッヒ・ポストNLが真ん中ラインでペースをあげ、ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)やマーク・カヴェンディッシュ(アスタナカザクスタン)がベストポジション、ライアン・ギボンズ(リドル・トレック)、マライン・ファンデンベルフ(EFエデュケーション・イージーポスト)が先陣を切り、追い抜いたパスカル・アッカーマン(イスラエル・プレミアテック)の番手につけていたカヴェンディッシュはラインを大きく変え、集団先頭に出るとそのままガッツポーズでフィニッシュラインへ、ツール・ド・フランス史上最多35勝目で単独トップとなった。チームの枠を超えて多くの選手やスタッフが讃え祝福の言葉をかけていた。

また9位でフィニッシュしたギルマイがポイント賞首位となりマイヨ・ヴェールを獲得。

「ずっとこの勝利を目指していてやり遂げることができたんだけどまだ信じられない、私のボスがこの一勝に多くのものを賭けてくれていた」カヴェンディッシュ、ステージ勝利後インタビュー

ステージ順位
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナカザクスタン)in 4h 08' 46''
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク),,
3 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/ウノエックスモビリティ),,
4 アルノー・ドゥリー(ベルギー/ロット・デスティニー),,
5 ファビオ・ヤコブセン(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL),,
6 パスカル・アッカーマン(ドイツ/イスラエル・プレミアテック),,
7 アルノー・デマール(フランス/アルケア・B&Bホテルズ),,
8 ヘルベン・テイッセン(ベルギー/アンテルマルシェ・ワンティ),,
9 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ),,
10 マライン・ファンデンベルフ(オランダ/EFエデュケーション・イージーポスト),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 23h 15' 24''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 45''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 00' 50''
4 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 01' 10''
5 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 14''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 16''
7 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 01' 32''
8 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ),,
9 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 03' 20''
10 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 21''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)102 Pts
2 マッズ・ピーダスン(デンマーク/リドル・トレック)94 Pts
3 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)87 Pts

山岳賞
1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)25 Pts
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)20 Pts
3 ヴァランタン・マドゥアス(フランス/グルパマ・FDJ)16 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 23h 16' 09''
2 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00' 25''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 31''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 69h 49' 16''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 04' 54''
3 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 05' 02''

コースマップ

コースマップ

7月4日(木) 第6ステージ
マコン > ディジョン
163.5 km(平坦/獲得標高 1000 m)
大胆な方向転換と風の影響

2日連続にして、大会1週目で3度目のスプリントチャンス。最終週にわずか1日しかスプリント機会が用意されていない今大会、マイヨ・ヴェールを狙う俊足たちは、早めに勝利を積み重ねておきたい。

ワインの美味しい地域を駆け抜ける4日間。この日は軽やかで口当たりの良いワインで知られるマコンから走り出し、ブルゴーニュの産地をなぞるように北上する。スタートから10km、マコネの丘陵地帯で4級山岳をひとつ越えたら、あとはグランクリュのぶどう畑を眺めながら、なだらかな道を行く。

ただステージの半ばを過ぎると、ワインのオークション会場として名高いボーヌの手前で、ぶどう畑から少々距離を置く。以降、大胆な方向転換がいくつも待ち受ける上に、風の影響も囁かれている。総合エースたちは、平地でうっかり罠にはまってしまわぬよう、警戒が必要だ。

ラスト2kmを切った直後に、ひどくデリケートなカーブが挟み込まれているから、スプリント隊列の先頭争いは恐ろしく激しいものになりそうだ。そこさえ無事に切り抜ければ、いまだロータリーが1つ残ってはいるものの、あとは町を貫く大通り。美食の街ディジョンで、27年ぶりにツールの区間勝者が生まれる。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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