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【速報 ツール・ド・フランス2024】ケヴィン・ヴォークランが激坂を駆け上がり初出場にして区間優勝、マイヨ・ジョーヌはポガチャルへ/第2ステージ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部力強い走りでみごと初区間優勝、ケヴィン・ヴォークラン
チェゼナーティコからボローニャまで198.7kmの丘陵ステージ、オフィシャルスタートのあと7km程度の抜け出し&チェックのあとで11人の先頭グループが形成された。山岳賞ジャージ着用のヨナス・アブラハムセン(ノウノエックスモビリティ)、カンタン・パシェ(グルパマ・FDJ)、アクセル・ローランス(アルペシン・ドゥクーニンク)、ユーゴ・ウル(イスラエル・プレミアテック)、ネルソン・オリヴェイラ(モビスター)、アロルド・テハダ(アスタナカザクスタン チーム)、クリスティアン・ロドリゲス、ケヴィン・ヴォークラン(ともにアルケア・B&Bホテルズ)、マイク・トゥーニッセン(アンテルマルシェ・ワンティ)、ブラム・ウェルテン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、ジョルダン・ジュガット(トタルエネルジー)。
逃げに乗り損ねたブレント・ファンムール(ロット・デスティニー)とマイケル・マシューズ(ジェイコ・アルウラー)が12秒遅れで追いかけるも36km進んだところでメイン集団に吸収、タイム差は7分まで広がっていた。2日間連続で逃げに乗ったアブラハムセンは積極的に山岳ポイントと中間スプリントポイントを先頭通過し、この日の終わりにはスプリント賞、山岳賞、敢闘賞で表彰を受けた。
先頭グループは最大で9分15秒までタイム差をひろげながらも協調体制は崩さず、誰もが逃げ切り勝利だけのためにペダルを漕いでボローニャの周回コースへ突入。ロット・デスティニーとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエの猛追により4分15秒まで迫っていたが先頭グループの脚はゆるまず、下り終わった平坦部分でオリヴェイラがアタック、ヴォークラン、アブラハムセンが後輪に飛び乗り15秒のタイムギャップをつける。
2回目のサン・ルーカでヴォークランが加速、2人を置き去りにしラスト14.4kmを独走、初出場のツール・ド・フランスで区間優勝を勝ち取った。
メイン集団はティシュ・ベノート(ヴィスマ・リースアバイク)のペースアップのあとでアダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)が牽引、集団が長く伸びた残り距離10.7kmでタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がアタック、すかさずヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)が貼り付く。ワンテンポ遅れてリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)とレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)が追いかける。プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やマイヨ・ジョーヌ着用のロマン・バルデ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)は遅れている。
ヴォークランから2分21秒遅れでカラパス、エヴェネプール、ヴィンゲゴー、ポガチャルがフィニッシュ、ポガチャルは大会2日目にしてマイヨ・ジョーヌを獲得。そこから21秒遅れてバルデ、ログリッチ、マキシム・ファンヒルス(ロット・デスティニー)らがフィニッシュ、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)は6分45秒遅れ、大きくタイムを失っている。
「今日は調子がよくてパーフェクトだった、勝利できるなんて思ってなかった」ヴォークラン、ステージ勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第2ステージ|Cycle*2024
ステージ順位
1 ケヴィン・ヴォークラン(フランス/アルケア・B&Bホテルズ)in 4h 43' 42''
2 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)+ 00' 36''
3 カンタン・パシェ(フランス/グルパマ・FDJ),,
4 クリスティアン・ロドリゲス(スペイン/アルケア・B&Bホテルズ),,
5 アロルド・テハダ(コロンビア/アスタナカザクスタン),,
6 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル/モビスター),,
7 アクセル・ローランス(フランス/アルペシン・ドゥクーニンク),,
8 マイク・トゥーニッセン(オランダ/アンテルマルシェ・ワンティ),,
9 ユーゴ・ウル(カナダ/イスラエル・プレミアテック),,
10 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト),,
個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 09h 53' 30''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ),,
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク),,
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト),,
5 ロマン・バルデ(フランス/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)+ 00' 06''
6 マキシム・ファンヒルス(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 21''
7 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス・グレナディアーズ),,
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス),,
9 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ),,
10 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック),,
ポイント賞
1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)67 Pts
2 ケヴィン・ヴォークラン(フランス/アルケア・B&Bホテルズ)60 Pts
3 カンタン・パシェ(フランス/グルパマ・FDJ)35 Pts
山岳賞
1 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)23 Pts
2 ヴァランタン・マドゥアス(フランス/グルパマ・FDJ)11 Pts
3 フランク・ファンデンブルーク(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)9 Pts
ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 9h 53' 30''
2 マキシム・ファンヒルス(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 21''
3 トーマス・ピドコック(イギリス/イネオス・グレナディアーズ),,
チーム総合順位
1 モビスター(スペイン)in 29h 40' 42''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00' 30''
3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 00' 51''
コースマップ
7月1日(月) 第3ステージ
ピアチェンツァ > トリノ
230.8 km(平坦/獲得標高 1100 m)
マイヨ・ヴェール争いが本格的にスタート
開幕2日間のアップダウンバトルを終え、大会3日目にして、ようやくピュアスプリンターたちの出番がやってくる!同時に「キング・オブ・スプリンター」の証、マイヨ・ヴェール争いも、いよいよ本格的にスタートだ。
今大会最長ステージ。史上初のイタリア開幕の3日間だけで、プロトンは636km(1日平均212km)をこなすことになる。幸いにもピアチェンツァから走り出し、アペニン山脈の北側を縁取るように進む長いコース上に、目立つ難所は存在しない。スタートから70.8km地点、「カンピオニッシモ」ファウスト・コッピが没したトルトーナではコッピ記念登坂が行われるけれど……ジロの「チーマ・コッピ=大会最高標高地点」とは異なり、今回は標高190m・登坂距離1.1kmの小さな4級山岳に過ぎない。残り約50kmで3つ目の、そしてこの日最後の4級山岳を終えたら、あとはひたすら平坦基調の道が最後まで延々続く。
フィナーレの地は、かつてはサルデーニャ王国の首都として、現在は工業都市として栄えるトリノ。2年後に冬季五輪を開催するイタリアだが、ここは2006年冬季五輪の開催地としてもおなじみ。なによりイタリアの中では過去最もツール一行を迎え入れてきた町であり、今回が5大会7ステージ目。5月には初日マリア・ローザ争いが繰り広げられ、3人が小さなスプリントを争ったポー川の対岸で、7月最初の日は、素晴らしく壮観な大集団フィニッシュが繰り広げられるに違いない。
コースプロフィール
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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