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サイクル ロードレース コラム 2024年5月13日

【速報 ジロ・デ・イタリア2024】グランツール初出場のオラフ・コーイがGT初区間優勝/第9ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ジロ・デ・イタリア 第9ステージ

22歳にして33勝目をあげたオラフ・コーイ

休息日前の丘陵ステージ、アヴェッツァーノからナポリまで214km、晴天に恵まれ新緑のが目にやさしい。オフィシャルスタートが切られると、ファーストアタックで飛び出したポルティ・コメタの2選手、ミルコ・マエストリとアンドレア・ピエトロボン。追走はマヌエーレ・トロッツィ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)1人だったがトロッツィは追いつけず集団に吸収され、集団は蓋をして逃げを容認した。

スタートから下り基調だったため最初の1時間の平均時速は50.96km/hと超高速展開だったが、アルペシン・ドゥクーニンクが牽引するメイン集団は1分半程度のタイム差でコントロール。中間スプリントポイントはピエトロボン、インテルジロはマエストリ、4級山岳はピエトロボン。この上りでアルペシン・ドゥクーニンクが献身的に踏み続け、ライバルスプリンターをふるい落としにかかる。ファビオ・ヤコブセン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)やティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)は集団から遅れ、スプリント参加権は遠のいてしまった。

第2中間スプリントポイントをピエトロボンが先頭通過した時、メイン集団は29秒まで差を詰めていた。無印峠の上り残り距離27.3kmでジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)がアタック、コニラ・コンチ(アルペシン・ドゥクーニンク)がチェックするも2人で抜け出すかたちとなり、先頭2人に追いつく。メイン集団からケヴィン・ヴェルマーク(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)とルイス・アスキー(グルパマ・FDJ)、さらにエウェン・コステュー(アルケア・B&Bホテルズ)が追いつき7人が15秒タイム差を広げた。

残り距離20.8km、アラフィリップとコステューがアタックで抜け出すことに成功、海岸線を通り街中を抜け無印峠に入るとアラフィリップはもう一度踏み込み、リドル・トレックが牽引する集団から離れていく。あと7.8kmというところで集団から単騎飛び出したジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)がアラフィリップをかわし独走へ、フラムルージュのUターンも単独でこなし、フィニッシュラインだけを目指す。背後ではリドル・トレックの隊列とマリア・ローザ着用タデイ・ポガチャルフアン・モラノ(ともにUAEチームエミレーツ)牽引のスプリント体勢に入ったメイン集団。ナルバエスはラスト10mで横からジョナサン・ミラン(リドル・トレック)とオラフ・コーイ(ヴィスマ・リースアバイク)が猛スピードで追い抜いていった。コーイがガッツポーズ、グランツール初出場で初区間優勝をとげた。

「逃げを捉えられるか自信はなかったけどチームは懸命に頑張ってくれた、グランツール初勝利は本当に欲しかったのでうれしい」コーイ、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第9ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 オラフ・コーイ(オランダ/ヴィスマ・リースアバイク)in 4h 44' 22''
2 ジョナサン・ミラン(イタリア/リドル・トレック),,
3 フアン・モラノ(コロンビア/UAEチームエミレーツ),,
4 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア/チューダープロサイクリングチーム),,
5 ダニー・ファンポッペル(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ),,
6 マディス・ミケルス(エストニア/アンテルマルシェ・ワンティ),,
7 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク),,
8 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル),,
9 ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア/アスタナカザクスタン),,
10 マックス・カンター(ドイツ/アスタナカザクスタン),,

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 32h 59' 04''
2 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 02' 40''
3 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 58''
4 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 03' 39''
5 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)+ 04' 02''
6 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 04' 23''
7 ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア/アスタナカザクスタン)+ 05' 15''
8 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター)+ 05' 28''
9 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 30''
10 ヤン・ヒルト(チェコ/スーダル・クイックステップ)+ 05' 53''

ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/リドル・トレック)174 Pts
2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)116 Pts
3 オラフ・コーイ(オランダ/ヴィスマ・リースアバイク)115 Pts

山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)104 Pts
2 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)52 Pts
3 シモン・ゲシュケ(ドイツ/コフィディス)36 Pts

ヤングライダー賞
1 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)in 33h 03' 06''
2 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 21''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 28''

チーム総合順位
1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 99h 16' 18''
2 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 01' 20''
3 アスタナカザクスタン(カザフスタン)+ 09' 23''

リタイア
185 アレクサンダー・クリーガー(ドイツ/チューダープロサイクリングチーム)
31 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン/アスタナカザクスタン)

コースマップ

コースマップ

5月14日(火) 第10ステージ
ポンペイ > クザーノ・ムトリ
142 km(丘陵 ★★★☆☆/獲得標高 2800 m)
今大会3回目の山頂フィニッシュは独走逃げ切りか?

美しきナポリ近郊で、ゆっくりと静養したジロ一行に、これ以上のんびりしている時間などない。短いステージは、地形を目まぐるしく変化させ、道の終わりには今大会3回目の山頂フィニッシュが待ち構える。

ヴェスヴィオ火山の麓、紀元前に火砕流で地中に埋もれたポンペイ考古学公園からスタートすると、まずは平地をひたすら進む。かといって休息日の延長とは行くまい。乱れたリズムを大急ぎで調整しなければならないし、マリア・チクラミーノ候補たちが、52km地点の中間ポイント目掛けて爆走する可能性も大いにある。

続いて南アペニン山脈の厄介なアップダウンコースへ。2級山岳カンポザウロ(6.1km・7.8%・最大14%)は、ヘアピンカーブ満載の長いダウンヒルにも警戒が必要だ。その後またしても5%弱の無等級の上り(ただしインテルジロ用ポイントが仕掛けられている)やら、小さなアップダウンやらを忙しくこなす。

最後は長い山道へ。フィニッシュ手前17.9km、クザーノ・ムトリの町から、いよいよ最終1級山岳ボッカ・デッラ・セルヴァへと挑みかかる。平均勾配はほんの5.6%に過ぎないが、途中に2度の短い下りを挟むため、序盤と終盤の実質的な勾配は7〜8%台が延々と続く。しかも山頂手前は樹木がほとんどなく、谷底から常に強い風が吹き上げているという。

2016年大会6日目と2021年大会8日目でも、ジロはボッカ・デッラ・セルヴァを通過しているが、この山のてっぺんでフィニッシュを争うのは大会史上初めて。しかも2021年は反対側からの登坂だった。ちなみに両ステージは、いずれも独走逃げ切り勝利で幕を閉じている。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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